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「おねだ…り?」
「そうだ。どうして欲しい?俺はこのままでも構わねぇが」

クリフは腰を一切動かさず、アルベルの出方を見る。

「ぉ………ぃ」
「あ?聞こえねぇよ」
「お願…い……動いて……」
「それじゃダメだな。俺をその気にさせろよ。お前なら言えるだろ?」
「あっ……突いてっ…奥まで……クリフのでぐちゃぐちゃにしてぇっ……頼むっ…」
「…まぁまぁだな。約束だ、解いてやるよ。…ほら、好きなだけイけ」

我慢できなくなったアルベルは、恥も何もかも捨て必死にクリフを求めた。
その甲斐あってか、自身を戒めるロープは解かれ、苦しさからは開放された。

クリフも待ってたといわんばかりに激しく腰を打ち付け、快感を高めていく。

「ク…リフっ……もう…俺っ」
「あぁ、俺もイキそうだ」
「いっ…しょに……ちょうだいっ…」
「お前の中にやるよ…!……くっ…!」
「あっ……熱っ…ひあぁっ……」

お互いを感じながら絶頂に達した二人は、果てると同時に唇を重ねた。
絶頂後の心地よい疲労感を感じながら、クリフはアルベルから自身を引き抜く。

「んっ……」
「悪い、少し無理させたな」
「……まったくだ。おかげで立てねぇ。風呂まで連れて行け」
「………はいはい、わかりましたよお姫様」
「俺は姫じゃねぇ」

行為の最中とは全く違うアルベルの態度にクリフは溜め息をつきながら、服を整えアルベルを抱き上げた。

「宿まですぐだが見られたらヤバいだろ?一応これ被っとけ」
「ちっ…面倒だな」
「俺はバレても別に構わねぇけどな」
「……………早く行け」

クリフはアルベルに丈の長いフードを被せると、外の様子を伺いながら宿へと戻っていった。





宿の風呂で後始末を終えたアルベルは疲れからか、ベッドに倒れ込むように眠ってしまった。
アルベルの寝顔を見ながら、クリフは一人呟く。

「次はゼリーでも作ってみるか…」




アルベルの受難はまだまだ続きそうだ。

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