8

軽く身体を拭くと、クリフは再び抱き上げ自分のベッドへと歩いていく。

カーテンの隙間からは光はなく、既に夜だということがわかる。
行為後の疲労感も強く、二人は裸のままベッドに潜り込むと手を繋ぎ眠りに落ちていった。










「俺は手伝わないからな」
「手伝えって!お前もノリノリだったじゃねぇか!」
「なっ…俺はのってねぇよ!」

翌日、フェイト達にチョコまみれの部屋を発見され二人は全員から説教された。
宿の部屋をそのままにしておけない為、出発は一日延期となる。
もちろん宿代はクリフとアルベル持ちで。
掃除が終わるまでは部屋から出るなと笑顔のフェイトが言ってきたので、逆らう事もできずに黙々とクリフは掃除をする。

しかし一度暖炉の熱で溶けて再び固まったチョコはかなりの強敵で。
チョコを持ち込んだ自分の責任だ、と一人で掃除していたクリフもさすがに疲れてきた。
窓際に座るアルベルに手伝いを頼んでも一向に手伝ってくれない。

それでもなんとか掃除を続け、部屋が元通りになったのは日が沈む頃。
結局アルベルは一度も手伝ってくれず、クリフはチョコプレイなんて二度としない…と心に誓うのだった―――。


[ 37/45 ]

[*prev] [next#]



【メインページへ戻る】


以下は当サイトとは関係ない広告です


「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -