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にっこり笑ったフェイトは立ち上がると、ドアへ歩いて行く。
拘束されたままのアルベルが不安そうにみつめるが、フェイトはそのまま出ていってしまった。

「くっ……放せこのっ…」

フェイトが出ていっても触手はアルベルを解放しなかった。
それどころか、触手の動きが逆に活発になる。

「んっ……やめ…」

先程の余韻が残る体はすぐに熱を取り戻し始めた。
頭では拒否しているのに、体が言う事を聞かない。
そんな事を考えている間に熱はどんどん高まっていく。

「あれ?もう始めちゃってるの?」
「あっ…フェイト、助け……」

戻ってきたフェイトに気付き助けを求めるが、当のフェイトは助ける様子もなく新たに持って来たカメラで撮影を始めた。

「せっかちだなぁ。まぁ、すぐ撮れるからいいか。沢山撮ってあげるよ、アルベル。君が僕から逃げようと考えないように沢山……ね」
「そんなっ…逃げないからこれ……やめさせ…」
「だからダメだって。まだ余裕あるみたいだからもっと激しくしてみようか」

フェイトの意思を察し、触手が次々と動き出した。
数本は胸に、また他の数本はアルベル自身に巻き付き擦りあげる。

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