Short×2+Story
短編未満とかネタメモとか。



「 ハッピーエイプリル。 」


サイトのCPとかコンビとかで四月馬鹿。
PLANET:E、Glut、真夜中のバニラトレイン、王様とパンツの順。

※会話文
※どの話も♂×♂要素多々
※酷い下ネタ成分含
※おおむねギャグ






【とある不死者とその相棒の場合】
「ビアンコ……俺、お前にずっと黙ってたことがあるんだ……」
「実は女だったか?実は料理をすることなんて大っ嫌いか?実は鷲ではなくスズメの混ザリモノだったか?で、今年はどれでありますかイスハーク」
「全部先回りしていうのやめろよ泣くぞ!大の男が玄関先でわんわん泣きわめいてだだをこねちゃうぞ!」
「やめろ。いい加減そのバレバレな嘘を毎年毎年ローテーションで繰り返し聞かされる小生の身にもなってほしいでありますがね」
「だってそんなにウソとか思いつかね―んだもんよ」
「そう無理に嘘をつかずともいいんでありますよ……」
「そういうお前はなんかウソつかねーの?」
「つかねーでありますよ」
「えー」
「あーもう……ええと……、イスハーク知ってたか、お前のファーストキスの相手はダガーでありますよ、寝ぼけたダガーにちゅっちゅされてたでありますよ」
「なんだよそれホントの話じゃんかよー!俺はウソが聞きたいんだよウソがー!」
「え」
「え?」

どうなってんだ。


【とあるマ法使いとその杖の場合】
「ヒトトセは古臭いホラー映画を流してソファーで爆笑している。きもちわるい」
「それは『古典映画を愛する春夏秋冬様素敵愛してる腰が立たなくなるまで抱いて』という解釈でいいのか」
「……きもちわるいの最上級って何て言うんだ」
「今日は天下のエイプリルフールだぜ、どんな暴言をぶつけられてもポジティブに捉えることが可能な日だ」
「四月馬鹿にしても想像を超える超解釈に俺は今マグカップを顔面に叩きつけてやりたい衝動で胸がいっぱいだ」
「やったら燃やす」
「……ま、マグカップが勿体ないから止めておいてやる」
「それでいい。ついでに隠したリモコン返せ」
「嫌だ」
「ホラー映画がいくら怖いからって、人が映画を見ているのに勝手に消音にしていいと思ってるのか?俺が見ている映画の音を?消してもいいと?」
「……怖くない」
「クッションに顔埋めるのやめてから言え」
「怖くない……」
「おっとエレベーターに乗る女の後ろに、……青白い顔の霊が……」
「……やめろ」
「その変な方向に曲がった手を伸ばしてくるぞ、女が振り向いても誰もいない、しかしその後ろから半透明の指が女の首に伸びて」
「やめろってば、もう何も言うな!クソ、馬鹿、ヒトトセなんかきらいだ……」
「それは『春夏秋冬様素敵愛してるもっと激しく』という解釈でいいのか」
「……もうやだヒトトセホントきらい……」
「それは『春夏秋冬様世界の誰よりも愛してる』という解釈で」

むげんるーぷ。


【とある幽霊列車とその乗客の場合】
「ヘイ、そこのトレイン。ちょっと俺と朝までサタデーナイトフィーバーしようぜ、レッツプレイトゥギャザー」
「……いいぜ?」
「やっ優しくしてねダーリン…………というエイプリールフゥール!」
「は?」
「今日はエイプリルフール、いくらウソついても閻魔様に舌を引っこ抜かれない日なんだぜ!トレインだっまされてやーんの……ざ、まぁ……すいませんあのトレインさん嘘なので手を離して頂けませんか座席に押し倒すのやめていただけませんか」
「ん、最初の色気ゼロかつ訳の分からない誘いが本当でその嘘だというお前の言葉こそが嘘だという可能性も捨てきれないよな?なあそうだろ?そうだよな?つまりは全部お前の可愛い照れ隠しってことなんだろ?な?」
「色気ゼロで悪かったな……、ってそうじゃなくて俺の話を聞いてプリーズ!あ、ちょおまっどこ触って、おまわりさんこの人じゃなかったこの電車ですひぎぃ!!そこだめだってば、ちょっとホントやめろ、って、馬鹿!ややややややめろよ俺ホントに童貞非処女になっちゃうお嫁に行けなくなっちゃうトレインJrにトンネル開通おめでとうされちゃ………アッー!」

学習しない。


【とある国王とその伴侶の場合】
「隊長、隊長なんかだだだだだ、大っ嫌いです!」
「……いきなりどうした」
「今日は、嘘をつく日です隊長……好きな人にあえて『嫌い』やその他暴言をぶつけあうことで、相手の感情が冷めてしまったのかと誤解し、最終的になんやかんやで和解して、愛を深める日なんです……」
「大体分かった。そんなことよりも、何故そんなに息も絶え絶えなんだスペンサー」
「嘘でも、隊長に、き、き、嫌い、なんて言いたくなかったです……。泣きそう……」
「馬鹿だな」
「次は……隊長の番ですよ……」
「俺もやるのか」
「愛を……私は隊長とのラブを深めるんです……メイクラブ……」
「断る。そんなことより少し離れろ暑苦しい、人の背中に顔を埋めるんじゃない」
「……嫌です隊長がやってくれるまで私はひっつき虫です」
「あー……鬱陶しいと思うことも多々あるが、お前が他の誰かにこんな風に懐いている所を想像しただけではらわたが煮えくり返るようだし、性癖の割に初心で何かするたびに慌てふためく様も何だかんだで愛らしいと思っているし、つまり俺はお前のことを愛している」
「ふぁっ!?」
「普段から好きだ好きだと言われ続けているから嘘だと理解してはいるものの、俺も先程の言葉にそれなりに傷つい……何だどうした」
「た、たたた、たいちょう」
「だから、何だ」
「それは嘘なんですか!?という事は、逆という事ということは、隊長は私の事なんか愛してなんかいないんですか二度と顔も見たくないほど大嫌いなんですか!?」
「……さあな」
「そして嘘なのかと戦々恐々とする一方でかつてない長文で囁かれた隊長の愛の言葉に勝手に反応して心臓と涙腺が前代未聞の猛スピードで働いていますがこれは一体どうすればうわぁあああああぁああああん!!!!」
「スペンサー、五月蠅い」

うそかほんとかどっちかな。



13.04.01 19:49  sato91go