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「***…!?なにがあったの…!?」

「っ、ロビンっ、」


上から下までぐしゃぐしゃにして親友を訪ねれば、その美しいカオを大きく歪ませてロビンは駆け寄ってきてくれた。


「大変…!!こんなに身体が冷えて…!!すぐに暖めて、」

「好きだっでっ、言ったのっ、」

「……………え…?」


家に招きいれようと私の手を引いたロビンが、小さく眉を寄せた。


「ローに、っ、ねっ、好きだっで、言っだんだっ、」

「…………………。」

「フランスにっ、行がないでっで、っ、そばにいだいっでっ、」

「…………………。」

「一生懸命、っ、言っだんだげどっ、」

「…………………。」

「っ、ダメだっだっ、」

「…………………。」

「っ、……………フラれぢゃっだよお…」

「***…」


ぼだぼだと涙と鼻水を垂らしながらそう告げると、ロビンは哀しげに笑って、私を抱きしめてくれた。


「ロビンっ、濡れぢゃうよ、」

「いいのよ。……………***、頑張ったわね…」


優しく頭をなでながら、ロビンはそう言った。


「よく頑張ったわ。偉いわね…」

「っ、ロビンっ、」

「もう我慢しなくていいのよ。……………お泣きなさいな。」

「っ、……………わあああああん…!!」










『どんな理由があろうと、おれから離れることは許さねェからな。』


独占欲が強くて、










『男がいようがいまいが、おまえはおれだけに頼ってればいいんだよ。』


どこまでも自分勝手で、










『おれを、独りにすんだろ。』


意外と寂しがり屋で、










『面倒みきれねェな、おまえは。…………………おれにしか。』


こんな私を、いつも優しく見守ってくれた。










ローのすべてが、大好きだった。


隈の濃い目も、


不機嫌そうに寄った眉も、


意地悪く上がる唇も、


藍の混ざった綺麗な髪も、


ローを造っているすべてが、


たまらなく愛しかった。










ロビンのなでる手が、ローのそれと同じくらい暖かくて、


私はこの日、夜が明けるまでロビンの胸で泣き続けた。










ロー、


ほんとに、大好きだったよ。










だから、さよなら。


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