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 私の日常は、ひどく穏やかだ。


 映画のような派手さもなければ、ドラマのようなロマンティックさもない。


 デパートのくじで二等が当たったくらいで、幸せを感じてしまう人間だ。


 そんな日々に、とりたてて大満足でもなければ、不満があるだけでもない。


 もともと刺激を求めるタイプではないため、そんな平和な日々に感謝さえする。


 けれど、今日。


 私のそんな穏やかな人生は、突如終わりを告げた。


 今から47分後、『私』という道は、それはそれはもう見事にひん曲がって進んでいくこととなる。


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