鰻「海は広いなー」 「大きいな」 「行ってみたい―なー」 「余所の海?」 「いや、鰻のつかみどり」 「鰻…白焼き食べたい」 「え、蒲焼きだろ!」 「蒲焼しか食べたことないから、逆に食べてみたい」 「そう言われればそうかも」 「鰻と言えば、ローランサン」 「ん?」 「鰻って血に毒があるらしいぞ?昔タレとかつけて食べる以前は、山椒で毒消しして食べたんだとか」 「…お前、食いたくなくなるような知識さらすなよ…!」 「アルビノの鰻がいたりとか、」 「白いのか…?もうそれ蛇じゃん」 「うなぎぱいって実は夜のお菓子だったんだとか」 「…何で鰻の話題に責められてるんだ、俺」 「所謂鰻攻めだ。よかったな、スタンダードな触手じゃないけど」 「よくねぇ!」 「鰻の養殖場に落ちて喘いで来ればいいのにな、お前」 「な、ならイヴェは海で泳いでる最中ぽろりすればいい!」 「そしたらローランサンが助けてくれるだろ?」 「何その自信に満ちた笑顔!そ、そりゃ、多分助けるけどさぁ…!」 「それは良かった」 「ぐ…!あーもういい!お前んちの西瓜全部食べてやる!」 「あ、待てそれ賞味期限切れて……あーあ、行っちゃった…」 |