クロセカ、と言っても教団メンバーでないです。緋色の花に関係してくる話。




ユルサナイ



少女は一人、ただ一人森の奥深くで移ろう空を見上げていた。澄みわたる青は濃度を増し、おちる太陽に焼かれやがて紫に至り、漆黒の幕に閉ざされる。



ユルサナイ



森の奥、更にその奥。鬱蒼と覆い繁る木々を抜けると、丘があることを少女は覚えていた。赤い夕日。寄り添う体。永遠を疑いもしなかった二人が交した約束。


ユルサナイ



そう。私はあの人をここで待っているの。ずっとずっと待っているの。約束を果たすために。あの人は、きっとここを通るはず。約束の丘はこの向こうにあるから。だからあの人を待つ私を邪魔するものは、ゆるさない。



森の奥深く、横たわるのは戦場に向かうはずの兵士の死体。血に濡れた土に半埋もれるように煌めいているのは、首飾り。首飾りの朱い石は、赦さない、と呟き続ける。





緋色の花の少女=シャルロッテ?って考えたら止まらなくなった(^o^)!因みに、緋色の花→血痕で。
ふと思ったのですが、ろまんがのシエルちゃんの首飾り、朱い色してたら面白いと思いませんか…?






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