イ「喜べローランサン。小旅行行くぞ」

ロ「あ。それってあの屋敷がある所だろ、数年前にでっかい宝石買ったんだっけ。俺も目ぇつけてたし」

「ご名答。やっぱりお前の野生のカンは侮れないな」

「だってあそこ、裏の奴らにそこそこ有名だぜ?元盗品とも知らずに見せびらかす馬鹿野郎、ってな。盗むなら手に入れた喜びも薄まった今、じゃね?」

「…明日は空からマドレーヌでも降ってくるかも。ローランサンがもっともな事言ってる」

「……マドレーヌ食いたいなら勝手に食べとけ!」

「まだ食費どうにかなったな。作って」

「買って食べた方が早いし美味しいし楽じゃん…。」

「それは否定しないけどな。味付けがお前ので慣れてるんだよ」

「…ふーん。ま、暇になったらやってやる」

「そうか。で、計画と交渉は僕がやるから、その他頼む」

「ああ。今回は警備員に紛れてみね?」

「……此処から遠いから、変装と身分詐称すれば十分いけるか…。よし、そうとなったら早めに準備するぞ」

「おう!」

「ローランサン、お前は女装な」

「はぁ!?普通に髪染めれば良いじゃん!」

「遠いって行っても、追ってこられない距離じゃない。警戒するにこしたことはないさ」

「なら!イヴェのが顔綺麗なんだからイヴェがやれよ。俺が警備員するから」

「…お前に面接、受かるとは思わないけどな。一応軽い筆記試験あるだろうし」

「ぐっ…」

「大丈夫、似合うって」

「そういう問題じゃないっ!」





やまなしおちなしいみもない!
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