「イヴェールー!」

「珍しいな、お前が本持ってるなんて。どうした?」

「えーと、イヴェが前に欲しい欲しいわめいてたのって、これじゃね?」

「っ、見せて!」

「…わー。今、顔付き一瞬豹変したぞ…」

「……!」

「ビンゴ?」

「でかしたローランサン!お前、ただの馬鹿じゃなかったんだな!!やる時はやる馬鹿だ!」

「…褒められてるはずなのに、素直に喜べない気がする…」

「まあそれは置いといて。本当にどこで手に入れたんだ、これ。探しても全く見付からなかったのに」

「ああ、この前やった近所のじいさんの引っ越しでさ。いらない本持ってけって言われて、適当に手に取ったやつの題名聞いたらこれだったんだよ」

「……」

「………」

「……」

「……そんなじっと見つめなくたって、元からイヴェールに上げようって貰ってきt」

「ありがとう!!」

「っ、ま、満面の笑顔が眩しい…!どういたしまして!」

「…ん?そういえば、今日何日だ?」

「唐突だな。確か…23日?」

「じゃあ、…お礼には薔薇の花束渡さなきゃな」

「え?お礼…!?べ、別にいらねぇって!元から俺のじゃないし。しかも花束かよ!」

「良いから貰っとけ。今から買ってくるから」

「今から!?」

「ああ、今日じゃなければ意味ないからな」

「??」









サン・ジョルディーの日ということで!スペインの行事ですが、イヴェールならしってるさ←

この日は、女性が本を、男性が花を、それぞれ親しい人に渡す日…でしたっけ(また曖昧)。薔薇なのは素直じゃないイヴェの意思表示だったり\(^o^)/

まあ本渡す習慣が始まった時期と盗賊の時代は食い違いますがorz










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