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カフェシリーズの第一話はそもそも一話で完結する予定の短編でした。2012年の夏、まだこのサイトが出来る前のことです。
はじめは、カフェ設定は一緒に考えてくださったお友達がいて、その方が書いた同じ世界観の本格ミステリーに触発されたから。一話書き終えたら、自分でも予想できないくらいゴドーマスターさんにハマったから。そんな不確定な感じで、特に何も考えずに続いていく事になりました。西凰民国のマフィアが〜というのが途中でちらっと出てくるのは、お友達が同一設定で書いているミステリー側のお話からの出典です。

今となっては結構笑えるのですが、最初にカフェを書き始めたとき、もっと明るくてわかりやすくてポップな作風みたいなのを追い求めていまして、それゆえに最初の四話くらいまでその残り香があります。といいますか、このサイト開設当時の文章はみんなその傾向が残っているのかな。結局、その目標は無理でしたけどね!
今思えばその目標を諦めたくらいから好き勝手に楽なように書き始めたため、文学ネタが増えました。一応、原作未読でも大丈夫なようには書いているつもりですがいかがでしょうか。

前にアンケートした時、夢に求められるものはやっぱり明るくて幸せなお話でした。その通りだと思うし、気持ちも凄く良く分かります。でも夢だからこそ、リアルな恋愛模様ってのも良いんじゃないかな、思います。どうせ見るなら夢みたいな夢じゃなくて、身近で気持ちがわかるような現実にありそうな夢でも良いと思うのです。その上で、幸せな結末にしたかった。
パラレルっていう時点で夢みたいな夢だし、そもそもこれが幸せな結末かと問われると、些か困ってしまうところがあるのですが、でも。あのバイトさんを好きだって言ってくださって、応援してくださった方々がいらっしゃって、だから私的には成功じゃないかな、と勝手に思っています。
ロクデナシなカッコいい大人と、聡明で真っ直ぐな女の子。大人が常に強いとは限らないし、常識が常に正しいとも限らない。ホットカフェオレのお話を書いた時点で、最後の話のシチュとタイトルは大体決まっていました。といいますか、避けて通れない道でした。プロローグというタイトルがあるのに、エピローグというタイトルがないのは、彼らの恋模様はまだスタート地点に立っただけだからです。決して管理人はうっかり忘れたからじゃないですよ!きっとバイトさんは、痛みの先に青い鳥を見つけられると思います。

書き終えた今、マスターさんもバイトさんも成歩堂さんも御剣さんもみんなカッコよくかけたつもりだし、結果としてはそれなりに満足なのですが、やっぱりちょっと淋しいです。思考を凄く詰め込んだ話だったから、どうしても感情が引き摺られます。凄く仲が良い友人が遠くに引っ越しちゃう時の感情に似てるかもしれません。淋しいな。
あと、良い子のみなさまは恋をする時にマスターさんみたいな面倒なロクデナシに引っかかってはだめですよ/笑。物凄く大変みたいです。

サイトを開設してから二年。書き始めて約二年半。
お付き合いいただき、時々励ましてくださった皆様には大変感謝いたしております。これからも、このサイトと管理人に時々お付き合いいただけますと幸いです。完結しましたので、途中までお読みいただいた方も、初めて読まれる方も、最初から通して眺めてみると、また新たな視点が見つかるかもしれません(宣伝)

Nov 30, 2012 22:15
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