∴ 宮地と母の日△ 「なにこれ?」 「開ければ?」 「いや、なにこれ?え、言えないようなものなの??」 「違うって、とりあえず開けろって」 「はぁ?宮地がプレゼントなわけないじゃん、あれでしょ喜ばせて落とすや」 「いいから開けろって」 「えぇぇ…いやあやしいってこれ」 10分後 「・・・は?」 「んだよその反応」 「いや、は?手紙?ネックレス?なにこれ普通にプレゼントじゃんわけわかんない」 「言っとくけどなそれ3年からだから」 「なんで?誕生日じゃないよ」 「知ってる。わかんなかったら帰ってカレンダー見とけ」 「…母の日?」 「おう」 「それくらい見なくてもわかるわぼけぇ」 「おう」 「ただ、お母さんじゃないし」 「母親みたいなもんだろ」 「あんたらみたいの、生んでない」 「まぁな」 「…だから、なんでもらってんのか疑問だけど」 「なんで泣いてんのかも、わかんない」 「さすがに泣くとは思ってなかったわ」 「ばっかじゃないの、手紙とか、がらでもない、こと」 「ありがとう」 「こちらこそ」 「父の日は大坪に渡さなきゃね」 |