※フェラ/先生は経験豊富





先生は怖がりだ。
先生は、自らを傷付けるものを酷く嫌う。
その癖、自分で自分を傷付けようとする。
先生はよくわからない人だ。

「んっ…、はっ」
「せん、せ」

先生の温かな口内で自身を包み込まれる感覚がダイレクトに脳に伝わる。
ぐじゅぐじゅ、唾液と先走りの液体が混じりあったような卑猥な音が響いた。
根元をその綺麗な手で握り込まれ、先端を舌先でつつかれる。
僕の膝元に跪き、酷く手慣れた様子で事を進める先生。
こうして先生にシてもらうのは今回が初めてではない。寧ろ先生は性交渉の度にコレをしてきた。だけど、先生は最初からこんな感じ。先生と僕では、経験値に差が有りすぎた。

「は、っ、先生、もう、」
「いっぱい、出ひてくらさい、ね」
「っ!」

にっこりと微笑み、上目で僕を見つめる先生。紅く染まるその頬と、濡れた瞳、唇から覗く真っ赤な舌に欲情した。
先生の頭を掴み、性急に腰を動かす。先生の詰まった声が聞こえる。

「んっ、ぐ、んぅッ!」
「…っ!」
「んんっっッ!!」

どくどく、と先生の口内に思い切り白濁を吐き出した。先生の口端から入り切らなかった白濁が伝い落ちて、酷くいやらしい。

「っ、はっ……すみません、」
「いえ、良いんですよ…、」
「先生、」
「くどうくん、」

先生の瞳が濡れている。
そう認識した直後、自らの唇を先生のそれで塞がれた。
先生の舌先は僕の白濁に染まっていて、青臭い味がした。
そうして唇を重ねることで、先生は自身を傷付けているようにも見えた。




明日が来ることさえ怖いのだと先生は言った。
怖くて、一人で朝を迎えることが出来ないから、こうして僕を側に置く。
怖くなる度に、先生はそうしてきたのだろう。
先生の首筋に残った紅い跡を、僕は見ないようにした。


たまたま今日は僕だった、ただそれだけのことだ。




明日が怖いなら




(僕だけを頼ってくれればいいのに)




―…―…―

准→望
先生はお兄さんたちやクラスの男子や知らない人ともこうしてる


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