※裏注意







 臨也の身体はどこもかしこも熱くて、気持ちが良かった。

「もう、やだぁ……っ、」

 弱々しい抵抗の声が下から響くがそれが酷く心地好い。がちゃがちゃと鎖が軋む音の方が耳障りな程だった。
 普段だったら気持ち悪いと一蹴していたのかもしれないが、どうやら臨也の使った媚薬とやらは性的興奮を俺に与え続けているらしかった。お陰さまで、ぐちゃぐちゃに顔面を涙やら涎やらで濡らした臨也が「いやだ」とか口にするだけで手酷く犯してやりたい気持ちに拍車がかかる。
 薄いシャツをたくしあげるだけで喘ぐ。細身のパンツを下着ごと下ろしてやっても喘ぐ。脇腹を撫で、太股を軽く押し、首筋に舌を這わせるだけで狂ったように泣きじゃくった。抵抗の声がまだ上がるのが不思議なくらいで、快感に身体をビクビクと震わせる。臨也のそれは既に勃ち上がっていたが、根元の部分にシリコン製のリング(これも臨也が準備していたものの中にあった。自分が使われるところを想像したが、本当に反吐が出る)を装着している為に達することが制限されていた。行き過ぎた快楽に顔を歪めて喘ぐ臨也に、もっと啼かせたいなんて思う。

「いやだ、や、あ、……っ、」
「嫌なら喘いでんじゃねぇ」
「……っ、ふ……は、ぁ……ひっあぁぁあっ!」

 喘ぐな、なんて口では言うが実際はその声を聞きたくて仕方がない。我慢しようと唇を噛む臨也を見下ろし、胸の突起を痛いくらいに摘まんでやった。薄い身体がびくりと大きく反り返る。面白くて仕方がなかった。

「シズちゃ、ぁ、……ん、ふあっ!」

 自分の指を臨也の口に無理矢理突っ込む。口の中まで熱い。真っ赤な舌が指先に絡んできて、唾液で濡れた様が卑猥だった。頬の内側の肉や舌を押して、綺麗な歯を指で辿り、歯茎を撫で上げることにも反応するコイツがおかしくてたまらなかった。
 引き抜いた指を今度は下肢に伸ばす。本来ならば只の排泄器官であるそこに臨也の唾液で濡れた指を差し入れると、その内部の熱さに目眩がしそうだった。

「や、やだ、シズちゃ、ん……や、あ」
「やだやだうるせぇよ……」
「うあ、あ゛、ひっ!」

 指を無理矢理もう一本突っ込んで、ぐいとソコを拡げるように掻き回せば、臨也の口からはもう喘ぎしか出てこない。薬の効いた身体は痛みさえも全て快楽に変換してしまうらしく、そんな臨也の顔は壮絶にエロかった。

「指だけでこんなになるたぁ、ざまぁねぇなァ、臨也くんよ」
「うるさ、あ、……っ、やだぁっそこ、そこ……さわんなっあ、っ!」

 ぐちゅぐちゅとソコを掻き乱すうちに、ただでさえ感じやすいのに、その中でも特に感じる部位に触れてしまったらしい。頭をふって必死に快楽から逃れようとする臨也を、その部分を集中的に刺激することで追い詰めていく。楽しい。楽しくて仕方がない。

「いやだあっ! シズちゃ、ぁ、やだっ、や、やぁっ、むりぃ……!」
「ハ、何が無理なんだよ……っ」
「ふ……っ、あ゛ああっ!」

 本当は臨也が何を望んでいるのかなんて予想はついている。だがそれを無視して、ぐちゃぐちゃになったソコから指を引き抜き、代わりに自らをあてがった。拘束した臨也の両の手が動く度に、手錠がじゃらじゃらと嫌な音をたてる。
 臨也の身体を俺のものが入ったままの状態で俯せにさせれば、それすらも酷く反応するのか高い声をあげた。枕に顔を埋めてすがり付こうとする臨也の細い腰を掴み、獣のように激しい抽挿を繰り返す。
 枕に顔を押し付けているせいで喘ぎ声が聞こえなくなったのが不満で、臨也の髪を後ろから引っ張って顔を上げさせると、中がぎゅっと締まって気持ちが良かった。

「ほら、どうして欲しいんだよ」

 ちゃんと言ったら、聞いてやるかもな、と耳打ちすれば、臨也の喉がごくりと鳴った。このプライドの高い男は今、微かに残った理性と必死に戦っているんだろう。そんなこと、今更なのに。焦らすようにぐるりと中を掻き回せば、ようやく観念したのか切羽詰まった声で、盛大に喘いだ。

「ぃ、いきたい、いきたいっ……ひ、もう、やだぁ……っ!」
「はっ、イザヤ君ともあろう者が、恥ずかしいな」
「やだぁ、もうだめ、たすけ、あっあああっ!!」
「嫌だね」

 がくがくと震える細い腰にまた手をつき、今度は先程の過剰に反応を示した箇所だけを力強く打ち付ける。断続的に内部が強く締め付けてきて、臨也は狂ったように頭を振り、喉が壊れるんじゃないかと思うくらい喘いだ。

「ひぃ、っあ、ああああっ、あ、んぅっ……っ!!」
「っ……!」
「やら、あ、……なかっ、あつ、いっ……!」

 臨也の強い締め付けにこちらが耐えきれず、先に達してしまう。それでも臨也の身体中の痙攣は治まらず、あまりのことに臨也自身を触って確認したが、だらだらと先走りを垂らすだけで射精はしていないようだった。

「ハッ、手前……射精しないでいったのかよ……」
「ぁ、やぁ……言わな、で……ひぅっ」
「イザヤぁ……」

 ぐちゃぐちゃになった顔を無理矢理こちらに向け、挿入したままの状態で口付ける。無理な体勢でも快楽に堕ちたコイツには関係がなかった。
 お願い、いかせて、と泣きながら懇願するコイツを、さてどうやって苛めてやろう。
 そう考えるだけで、また自身が熱を帯びるのがわかった。





Love drug!2






2010.2.3
多分まだ続きます


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