※静臨、付き合ってる二人、別人注意
※裏注意












「ふっ、あ……ちょ、シズちゃん……やめ、」
「洗ってるだけだろ」
「んんっ……!」

 中に出したどろりとした白濁を掻き出すように指を動かせば、行為の後で敏感になった臨也の身体は簡単に反応を示した。目をぎゅっと瞑って必死に耐えようとする様子に煽られる俺は、こいつに対して変なスイッチが入っているに違いない。ただ掻き出すだけだった指を、中にある臨也の一番感じる所の近くを掠めるように意図的に動かせば、その度に臨也は目をぎゅっ、ぎゅっと強く瞑る。クソ、可愛い。



 臨也の家の風呂は、一人暮らしの物と考えるとかなり広い(まあそもそも臨也の事務所兼自宅であるこの部屋自体、かなりの広さを有するのだが)。寝室で臨也をぐちゃぐちゃになるくらい犯した後、意識を飛ばしていた臨也の身体を清める為に連れてきたバスルーム。浴槽に湯を張る間に臨也を起こし、壁に手をつかせて後ろからこうして中を探ってやる。最初は意識もはっきりしていなくてむずがるようにしていたのだが、だんだん覚醒してきたらしく、今では顔を真っ赤にさせて小さく喘いでいる。

「手前、後処理してるだけでこんなにしてんのかよ」
「ちが、シズちゃんがっ」
「俺が?」
「やぅっ……!」
「俺がどうしたって?」
「ばかぁっ……あ、や、さわんなぁ……っ」
「質問には答えろよ」
「ひぁああああっ……っ!」

 悪態を吐く臨也を苛めたい気持ちが昂って、今まで決して触れようとしなかった臨也の良いところを思い切りぐりっと刺激する。臨也はその刺激に勃起していた自身から薄くなった精を吐き出し、ガクガクと足を震わせて崩れ落ちそうになる。それをがっしりと腰を支えてやって防ぐと、こちらを振り向いた臨也は眦を赤くさせてこちらを睨んだ。

「だ、から、シズちゃんに……っ、後処理、させたく、ないんだよ……っ、ばか、」

 きもちよくなっちゃうじゃん、と荒い息で泣きながら言う臨也に、俺の理性が振り切れたのは言うまでもなく。

「……臨也」
「や、うそ……もうむり、だってばあ、あ、ああああっ!!」
「っ、……は、」
「ひっ、あぅっ、あ、やぁっ、! ばか、ばかぁっ……っ!」

 後ろから覆い被さるようにして、臨也のぐずぐずになったそこに自身を挿入する。何度も何度も交わった後だというのに、こいつのここは程よく俺を締め付けてきて、息が詰まった。一度奥まで突いて、ゆっくりと引き抜き、また再び奥まで突き刺す。臨也の声と接合部が奏でるぐちゃぐちゃという卑猥な水音が反響して、聴覚の全てを臨也に支配されているみたいだ。

「あぅっ、シズちゃ、……っ!」
「はっ……、何だ、」
「やだっ、……この格好、やだ……」

 後ろから突き刺すような体位は臨也のお気に召さなかったらしく、タイル張りの壁にすがり付く指先は白くなっている。何が嫌なのか、理由を聞こうと思ったが、多分聞いた所で答えはないだろう。俺は無言のまま一度中から自身を引き抜き、臨也の身体を反転させて向かい合わせにする。臨也の背を壁に押し付け、腰を抱え上げて再び挿入した。臨也の両腕が俺の首に絡み付く。母親が子供を抱き上げる時にこんな体勢を取るのかもしれないが、こんないやらしい子供はいないだろうと苦笑する。

「……これで満足か」
「はっ、あ……っ、うん、……んんっ」
「……っ」

 臨也の顔が近付いて、深く唇が重なる。臨也の身体を落とさないように気を付けながら、絡んでくる舌を甘く噛んだ。こいつはキスがしたいなんて口では絶対に言わないから、タイミングを見極めてやらないといけない。一々面倒臭い男で、一々可愛いのだから始末が悪い。唇を重ねたまま抽挿を再開させれば、臨也の切羽詰まった喘ぎ声は全部、俺の中に消えていった。









「も、しんじらんない」
「悪い」
「ばか。シズちゃんのばか。遅漏。どんな体力してるわけ。君と違って俺は体力的に普通の人間なんだから、もう少し考えてよばか」
「……悪かった」
「ばか、ばかばか。そんなのだからナイフも刺さらないような腹筋になっちゃうんだよ。おかしい。ぜったい」

 それから俺が達するまで繋がっていて、その間に臨也は何度も達した。と言ってももう吐き出す物もなかったらしく、最後の方はただガクガクと痙攣するだけだったが。そしてその後、今度こそただ中の物を掻き出すだけにして(少しでも性感を催すような動きをすれば、それだけで臨也にきつく睨まれた)、ようやく浴槽に二人で浸かっている。

「ばーか、変な腹筋」
「何だそりゃ」
「化物、ばか、へんたい」
 いくら臨也の家の浴槽とはいえ、大人の男が二人で浸かるには少し狭い。向かい合った身体は必然的に密着する。俺の上に臨也が座っているような状態で、ヤツはゆっくりとその指を俺の腹に這わせた。

「あーあ、何でシズちゃんは死なないのかなぁ」
「……そりゃあ手前」
「何?」

 くすくすと、臨也の口元が緩く弧を描く。その間も指先は俺の腹筋をかりかりと引っ掻き回していて、俺は、ここで再びコイツを抱いたなら次の日何をすれば許して貰えるのだろう、ということばかり考えていた。








Sweetest bathroom







2010.2.23
75000hit企画
静臨/一緒にお風呂+シズちゃんの腹筋が気になる臨也、R18可


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