※復活
※友人への誕生日祝いで書いた
※雲雀誕生日のつもりで書いた
※6918と言えるのかどうか




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 こんこん、と控え目なノック音に視線を扉の方に向けた。連休中の学校に来るなんて物好きな人間もいるものだ。雲雀は自らを棚に上げてそんな事を考えつつ、その音を無視する。すると、がちゃりと勝手に扉が開いた。あぁそういえば鍵をかけていなかった、と自らの迂濶さに舌打ちする。

「どうして無視するんですか」

 声の主は六道だった。酷いじゃないですか、と頬を膨らませ拗ねる姿は正直に言えば気持ち悪かったので徹底的に無視しようかとも考える。

「だから、無視するのはやめてくださいよ」
「何の用」

 ならば最低限の会話で済ませようと、一番訊ねたい事を口にする。すると六道は少し驚いたような顔をして、それからにこりと笑った。

「雲雀くんのお誕生日のお祝いしようと思って」

 にこにこと六道は笑って言う。誕生日?ああ今日だったか、なんて思いながら雲雀はトンファーに手を伸ばした。

「すみません、どうして戦闘態勢に入ろうとしているんですか」
「誕生日祝いなんでしょ、ありがたく受け取るよ」
「ちょっと待ってください、僕はそういうつもりじゃ」
「五月蝿いよ」

 勢い良く六道に向かえば、トンファーを握り締める腕を取られた。むっとして六道を睨むと、六道はじっとこちらを見つめている。そして、小さく溜め息を吐いた。

「そういう気の強い所も嫌いじゃないんですけどね」
「馬鹿じゃないの」

 手合わせは後でしてあげますから、少しくらい甘い雰囲気も味わわせてくださいよ。そう言って額に口づけてくる六道の足に小さく蹴りを入れたくらいで済んだことを褒めてほしい。




戦闘態勢と甘くない休日





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これが私の6918の限界
(猫村はどちらかといえば1869派)


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