■ 大食漢を思い浮かべて

いつからだろうか。ご飯を食べることが楽しくなくなった。少し前は食べることが大好きであれも食べたい、これも食べたいと思っていたのに。いつの間にか、体のエネルギーチャージくらいにしか思わなくなってしまった。おかげで胃も小さくなってしまったのか男みたいに食うと言われていたのに今では少食女子だ。それでも私はあなたとする食事が好き。出されたお料理を眺めて目を輝かせるところとか、一口食べて「美味い!」と幸せそうな表情を浮かべるところとか。あなたを見てるだけでももちろん楽しいんだけれど、あなたが他愛のないことを話してそれを相槌を打ちながら私も自然と箸を進めてしまうものだからいつもよりずっと早く食べ終える。1人では味気なくただ自分にとって義務でしかない食事も、あなたといればこんなにも楽しい時間にかわるの。




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