2日目に少しだけ与えられた自由時間。あわよくばこのままクラスの女子と共にわいわいきゃっきゃしたいところだったけれど、もちろん赤司に呼び止められた。ぶっちゃけ無視しようとしたら腕掴まれた。痛い!
「みょうじさん?」
「…………」
「みょうじ?」(ガシィ/握る腕の力を強める音)
「なっ、んですか!」
「僕と一緒に行こうよ」
「なにゆえ…」
「友達だろう?」
わけがわからないよ…!にこにこと人の良さそうな笑みを浮かべながらこの言いようである、くそ。
「赤司くん、中学の頃友達いたの?」
イラッとしたのもあるし腕も痛いしで、つい言ってしまっていた。するとどうだろう。途端にうすら笑いは消えてしまい目を逸らされた。
「いた、かな……」
「……………」
え、嘘。あんだけ有名人だったんだから、いただろ友達。バスケ部のカラフルな人たちとか。なんで…そんな……え、もしかして赤司、可哀そうな子?
「しょうがないな。赤司、友達いないし私が付き合ってあげよう」
「偉そうだな」
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