一之瀬と土門が帰って来たのです!なんか日本で宇宙人倒して来たらしいよ。何してんだすげぇな一之瀬と土門!とか思ってたけど、ちなみにキャプテンとはあれからまともに話していません。もともとほとんどサッカートークだったので喋らないようにしていれば簡単にキャプテンを避けることは出来た。

ちなみに私はあれから反省してきちんと仕事をしております、はい。さすがにもうキャプテンを怒らせるわけにはいかない。








今日はCONCACA予選でメキシコとの試合だった。もちろん結果は俺たちユニコーンの勝利。カズヤが加わったことでボールを回すスピードが格段に上がった。おかげで俺も上がりやすいから攻撃に加わる時間が増えてユニコーンは前よりもずっと攻撃的なプレーができている。それに土門がDFの動きをきちんと把握しているから、前に#name1#が指摘したようなずれも修正できている。そうだ、なまえはいつもきちんと正確に指摘してくれていた。それだけ俺たちのプレーをしっかり見てくれていたのだ。それなのに、

「マーク?」

「え、」

「俺の話聞いてた?」

「あ、いや、悪い」

「ったくもう、何?考え事?」

「まあ、な…」

「マークは考えすぎちゃうところあるからなぁ。俺が思うにディランとマークは足して2で割ればちょうどいいと思う!」

「ははっ、なんだよそれ」

家が一緒の方向だからいつもカズヤと一緒に帰る。カズヤは人の気持ちの分かるやつだ。こういうのを、空気を読むって言うのか?今もカズヤはあえて深く聞いてこなかったんだろう。そういうやつだ。

「あ」

「ん?どうかした?」

「忘れ物した…」

「今日は疲れてるし明日じゃだめなのか?」

「アンダーシャツなんだ。洗わないとまずいだろ?」

「確かに」

ご愁傷様、と声を掛けられてカズヤと別れた。本当に最近とことんついてないな。これが試合に出ないだけマシか…。足取りも重く俺はグラウンドへと引き返した。



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