疲れていたのもある。でもそれだけじゃない。練習でうまく攻撃の形ができなかったのと指示ミスが何回かあって、皆別に俺の動きは悪くなかったと言っていたけど俺自身が納得できなかった。だから、イライラしていたんだ。だからって、


「俺だって練習の後なんだぞ?今日はウエイトあったから仕方ないにしても普段から他のことしてばっかりじゃないか!」

「ごめ、んなさ…」

「あ…」

最悪だ。

完全に八つ当たりだ。

確かになまえは仕事をよくサボる。でもあのノートは本当によくできていた。…あれ、俺ちゃんとなまえに言ったか?すごいって、ありがとうって、伝えたか…?

「すいません、明日からもっとちゃんと仕事します。あとは買ったものの整理と経費の記入だけなので1人で大丈夫です。ありがとうございます」

俺が持っていたウエイトの箱を無理矢理取って、なまえは精一杯笑っているようだった。

最悪だな、俺。

俺が他に何か言う前に#name1#は急いであるいて行ってしまった。あぁ、あきらかにふらふらしてるじゃないか…。それなのに、俺はなまえの後を追うことはできなかった。追いかけてもなんて言ったらいいのか分からなかった。


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