その後私は全力で仕事を終わらせ気がついた時には選手並にヘロヘロになっていた。
というように人生そう上手くはいかないものです。
どうにかこうにか練習中に必要なことは間に合った。ドリンクも大丈夫だったし、記録が必要なメニューのときはちゃんとグラウンドに出てたしその合間をぬってなんとか洗濯も済ませた。そして選手が着替えてる間に用具整理も終わった(これは交替で選手も手伝うことになってる)だがしかし、今日は何がなんでも買出しに行かなければならなかったのだ。明後日に迫る練習試合のために。明日はもう荷物の用意をしなくちゃいけないから買出しは今日しなくちゃいけなかった。さらにそのついで新しくウエイトを買ってこいと監督に言われていた。…通販とかすればいいじゃん!?私1人でウエイト買って持ち帰ってこれると思ってんの!?そもそもなんでこのタイミングでドリンクの粉なくなるんだよ…!それにボトルも汚れてるの増えてたから買い足したかったのに…。くそう、馬鹿野郎!なんでこんなことに…!自分のせいか…。
「……なまえ?」
「キ、キャプテン…」
「………はぁ」
「す、すみませ…」
「後は何が残ってるんだ?」
「買出しを少々…」
うぅ…怒鳴られるのならまだしも溜息つかれるとか…呆れてしまったんだ。それが1番キツイ。まぁ、自業自得なんですけどもね。しかも少々レベルじゃない。
「行くぞ」
「へ?」
「ウエイト、頼まれてただろ?さすがに1人で、それも女の子に全部任せるわけにはいかないからな…」
嫌々言っているように見えたけど、それでもキャプテンが神に見えました。
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