今日も今日とて練習練習。私もサッカー好きだけどね、もっぱら見る専ですね!というのもあれだけ走り続けられないってのがあるからなんだよ、問題はそこなんだよ。ワールドカップは楽園であり試練。いったいワールドカップの時はいつ寝ればいいのか。あの間私のマネージャー力は完全に半減するのである。く、あの時のことは思い出したくもない。仕事貯めすぎてキャプテンキレるわ、そのキャプテンもちゃっかり目の下に隈作ってて、昨日のPKヤバかったですね、って話そらしたら予想外にも話にのってきちゃって我に返ったキャプテンにさらに怒鳴られたんですよあはは…。ディランなんか潔く練習サボったよあいつ。「ミー昨日寝てなくて眠いから今日は休むよ!」と爽やかに電話してくるディランはすごいと思った。そしてそれをキャプテンに伝えなければならない私が自分ですごく可哀そうだった。なぜキャプテンに直接電話しなかったディラン…!ってそんなことはどうでもよくてあれ、何が言いたかったんだっけ。そうだそうだこのノート。これをキャプテンに渡そうと思ったんだった。噂をすればなんとやら。今は交代制のフットサル形式でやってるからちょうど交替だったのか、キャプテンがフィールドから抜けてきた。
「キャプテーン!」
「ん?なんだ?」
「これ、これ見てください!」
がばり、と大袈裟に振りかぶって例のノートをキャプテンに押し付ける。いやいや、それほど自信作なのだよ。どうしよう、これ絶対褒められるよ。いや、もしかしたら尊敬されるかもしれない。ユニコーン皆に見せたい。「#name1#、お前いつも仕事貯めてばっかでクソヤローとか思ってたけど本当はできるやつだったんだな!」って涙ぐみながら言ってくれるキャプテンが目に浮かぶよ!それにしても私の勝手な妄想といえどクソヤローって…ひどすぎる。
「なまえ、これ…」
「今までのビデオ見ながら作ったんですよ!ユニコーンの皆の個人データとそれぞれに強化した方がいいところろか、新しい攻撃パターンとかも…」
「すごいな」
「えへへー」
「いつの間にこんなの作ってたんだ?」
「もちろんさっきまで取りかかってましたよ!ずっとビデオ見てて…」
「へぇ、“ずっと”?」
「あ」
「なまえ、お前またかっ!」
「うわあああん、今日することめちゃくちゃ多かったのにいいいいっ!」
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