今日から1週間くらい図書館では蔵書点検が行われている。魔法の力を使ってもあれだけの本を点検するにはそれなりに時間がかかってしまうらしい。多くの生徒は課題が進まないとか文句を言う人もいるけど、私は万々歳だ。むしろ蔵書点検ありがとう!てゆうかずっと蔵書点検やっててくれ!
なぜならレギュラスが談話室にいるから!レギュラスが談話室にいるから!(大事なことなので2回言いました)
勉強の邪魔をするのも悪いから(てゆうか物凄い勢いで睨まれて終いには杖を握られるから)遠くから見守っています(ういんく!)
何をしててもかっこいいんだからレギュラスは!伏せられた目はなんだか色っぽいし下を向いているせいで黒髪がサラサラと流れる。写真取りたい。カメラっていくらくらいするんだろ?動くレギュラスとかやばい!使用・鑑賞・保存で3枚は焼き増ししなければ!
「…んぱい」
ちょ、幻聴まで聞こえ始めた私やばくない?まぁ、レギュラスの声聞けるならもうなんでもいいや。
「なまえ先輩!」
「うわぁ、レギュラス!なんだ本物か!」
あからさまに嫌々話しかけてる感がじわじわと伝わってきて私ちょっと挫けそう。
眉間に皺よっててもレギュラスはかっこいいけどね!
「なんか寒気がするのでじっと見つめるのやめてください」
「あれ、ばれてた?」
「あれだけじっと見られてれば普通気付きます」
「愛のテレパ……ったぁ!痛いよレギュラス!」
「ショック療法を試してみようと思ったんですけど……その緩みきった顔を見る限り効かないみたいですね」
頭叩かれてにやにやしてるってどういうことですか、とか言ってレギュラスがこれでもかとばかり冷たい視線を向けてきても気にしないよ私は!本当にうざったかったかもしれないけど(多分そうだけど)わざわざ勉強やめて私の所に来てくれたとかすごい嬉しい!都合のいい解釈!?前向きなんだと言って欲しいな全く。
あ、レギュラス戻っちゃった。
そして私は性懲りもなくレギュラスを見つめる。かっこいい。あ、もしレギュラスが眼鏡かけてたらどうしょう。勉強の時だけ。私別に眼鏡萌えとかじゃないけどすごいいい!レギュラス眼鏡似合いそうだなぁ。そうだ、今度のホグズミードの時伊達眼鏡探してこよう。
「っていったぁぁっ!」
「にやにやしながら見つめないで下さい。寒気がします」
「……えへへ」
「(この人怖い……)」
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Love like a shadow flies when substance love pursues,
Pursuing that that flies, and flying what pursues.
(The Merry Wives of Windsor / William Shakespeare)