黒を滲ませる。そして広がる。
死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたいでもレギュラスがこれから成長して色気たっぷりの大人になる姿や、ダンディズムを感じさせる渋さを纏っていくのを涎を垂らしながら見ていたいだめだ死んでる場合じゃない生きる。

と、考えながら眠りについたものの、目がさめれば凄まじい憂鬱さである。

なかなか寝付けなかったせいか普段起きるべき時間になっても凄まじい眠気が私を襲っていて、さらには同じ寮室の子まで、声をかけてくれたというのに起きることができなかった。現在正午を回っている。やばい、次の授業はレポート提出だ。絶対に行かなければ。せっかく珍しく期限前に仕上げたものなんだから何がなんでも出さなきゃ。

そう自分に鞭を打ってもなかなか自分の体が動いてくれない。むしろ寝すぎたのだろうか。だるい。

結局授業開始ギリギリで教室に入り込めばすでに座って教科書を開いて羊皮紙をスタンばってるセブルスに、睨まれた。なぜ。

もちろん授業が始まっても集中できるはずがない。レポート提出があったからこそ来たけど、それさえなければ今日は1日ぶっちしてやったところだよ!手元の羽ペンをただいじり続けて昨日のことを思い出す。あぁ、ちょっと高いやつ買ったからふわふわで気持ちいい。レギュラスのあんな態度、初めてだった。それとも私が打たれ弱くなったのかな。どこかでレギュラスに優しくされたいって思ってたのかな。やべ、手にインクついた。まぁいいや紙にぬぐっておこう。ティッシュないし。でも私の中でのレギュラスはツンデレ9:1がベストだって、最高だってあんなに思ってたじゃんね。うん、まぁそれにしたって昨日のはツンデレの粋を越えてた気がするんだ。本当に、嫌われちゃったのかなぁ…。あ、まだ手が黒いから羽触ってもふもふできなくなった。手、洗いたい。なんだろう、ずっとミーハーな気持ちで、なんてゆうかアイドル追っかけてるような感じだったはずなのに、ほんとに好き、なのかな。本気と書いてマジと読むみたいな、あれかな。ネタが古いね。でも、そうだとしたら本当に私は馬鹿だ。あんな、言われ方をしてようやく気が付くなんて。もっと限度ってものがあったよ、レギュラスに絡みに行くのも。レギュラスの言うように自分の行動を振り返ってみでも後悔しかない。インクをぬぐって黒くなった羊皮紙が滲んだ。え、嘘、私泣いてるの。何これ乙女かよ。いや乙女だよ私は。泣いているという自覚がなくてそっと目元に触れる。そうすると確かに湿っていて、自覚するとどんどん溢れて止まらなくなってしまって、それでもなんとか止めたくて必死に目元を抑えつけた。



(なまえ、その顔はどうしたんだ!)
(え、セブルス心配してくれて…)
(どうして授業を受けていただけなのに顔面を黒くできるんだ!?)
(あ、インクついてたの忘れてた。)


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Love like a shadow flies when substance love pursues,
Pursuing that that flies, and flying what pursues.
(The Merry Wives of Windsor / William Shakespeare)