なんだか変に考えすぎてしまっていつも通りに振る舞えない。今日だって苦し紛れに「レギュは今日も美人さんだねー」と声をかけてみたが「何言ってるんですか」と返され、私は適当に笑うしかなかった。頭ではわかってるのになぁ。だってレギュラスがデレまくってたらそれはそれで違和感あるし、レギュラスの良さはツンデレが9:1くらいの割合だからこそだと思う。最近のツンデレはデレ多過ぎだよ。基本は7:3でしょ。まぁ、私は9:1がベストだけどね。待て待て、私のツンデレ談義なんてどうでもいいのよ。
まあね、私が勝手に気にしてるだけなんだけどね。そもそもなんでこんな風に考えるようになったんだけ。………うん、なんかよくわからない!もういいや。レギュラスに絡むことばっかり優先させてたから提出するレポート溜まってるし片付けてしまおう。提出ぎりぎりにセブルスに泣きつかなくて済むようにね!さて、まずは図書館で資料探さねば。
「………珍しいこともあるもんですね」
「何が言いたいのかな、レギュラス君」
「いえ、気にしないで下さい」
そんな矢先にばったりレギュラスと遭遇ですよ。本を借りてたみたいでその手には大量の本が抱えられている。
「それ全部読むの?」
「読まなかったら借りませんよ」
「レポート?」
「いえ、趣味です」
それにしちゃ多すぎだろ。あんまり図書館まで付いてはいかないから(うるさがられるからね!)借りるところは見てなかったけど、どうりで普段本読んでばっかで相手にされないわけだ。これだけ借りてれば毎日読んでても終わらないよ。
「そういうなまえ先輩はどうしたんですか?図書館に来るなんて珍しいですね」
「いや、レポートをだね…」
「熱でもあるんですか?」
「失礼だよ!」
珍しいという自覚はあるけどねっ!さて、レギュラスと話している場合じゃない。そもそもレギュラスのことを一先ず置いておくためにレポートしようと思ったのに。
「じゃあ、僕はこれで」
「あ、うん」
そのままスタスタ歩いて行ってしまった。
普通だったよな、うん。いつも通りいつも通り!やっぱり気にしすぎなんだよ。レポート終わったらレギュラスに女装してもらう交渉にでも行こう!ツインテミニスカにしたいなっ!
prev next
Love like a shadow flies when substance love pursues,
Pursuing that that flies, and flying what pursues.
(The Merry Wives of Windsor / William Shakespeare)