前方にレギュラス確認。どうやら相変わらず勤勉に図書館に向かう模様。かく言う私は寮に戻ってごろごろしようとるんるん気分でおりました。だがしかしレギュラスを発見した時の私の脳内は (レギュラス>>>越えられない壁>>>ごろごろ) が成り立っていた!寮に戻るなんていう選択肢は一瞬のうちに消え去り、私はレギュラスに駆け寄る。
「レギュラスー、図書館行くのー?」
「(…はぁ)そうですが」
「私も行く!」
「止めてください。どうせろくに本読まないし、勉強もしないでしょう?」
「……するよ!(レギュラスの観察という名の勉強を!)」
「あー…、僕最近開心術の練習してるんですよねぇ」
「え!」
「(嘘だけど)というわけで大人しく寮にでも戻っていてください」
「拒否します」
「うぜぇ…」
「レギュラス君、声に出てます」
「あ、すいませんつい」
なまえさん、もう心が折れそうです。レギュラスがどんどん冷たくなる!いやいやいや、これは愛情の裏返しなんだ、そうよなまえ、レギュラスは究極のツンデレなんだから。ツンツンツンツンツンツンデレくらいなんだから!レギュラスの言葉が全部照れ隠しだと思うとなんかやばいにやにやしてきた。そしてこのタイミングでレポートの存在を思い出した。なぜかって?そのレポートの説明をしてる最中、同じようにレギュラスのこと考えててにやにやしてから「聞いてるんですか!」と頭はたかれたからだよ!あ
「……実は来週提出のレポートがあるので、仕方ないからその資料探しに行きます」
「なかなか上手くこじ付けましたね」
「よし、手をつなごうか!」
「え、あ、ちょ…」
「図書館までのショートランデブ…っていたたたたたたっ!レ、レギュ…」
私は慌てて手を離した。だって、レギュ、え、ちょ(※ひどく混乱しています)ものすごい勢いで握り返してきたよ!めっちゃ手痛かった!まじで痛かった!なんか今もじんじんする!そしてどや顔だよ!なんなのこの子!むかつく!でも愛しい!
「大人しくレポートしててくださいよ」
そう言ってほほ笑んだ。え、今のデレた?一緒にいていいんだもんね、デレだよね?これは本気で貴重です。あとでセブルスに自慢…するのも勿体ないな。1人でにやにやするとしよう。
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1番何がしたかって言いますとレギュラスに手を思いっきり握り返させてどや顔してもらいたかっただけです。レギュラスガード固い(笑)
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Love like a shadow flies when substance love pursues,
Pursuing that that flies, and flying what pursues.
(The Merry Wives of Windsor / William Shakespeare)