「なまえ先輩」
その日、談話室に降りていくとにこりと妖精、天使、その他諸々なものたちよりも百万倍麗しい微笑みを浮かべて、そしてその口調もいつもと違ってなんだか柔らかくてそれだけでにやにやしてしまうレギュラスがいた。
「あれ、レギュどうしたの?」
「今日先輩、誕生日ですよね。だから普段は冷たくしてますが今日くらいもっと優しく接してあげようと思ったんですけど…」
それとも迷惑ですか、なんて言われたらもうアウトです。まじ今この瞬間血圧上がりすぎて鼻血出るんかないかと思った。
「めめめ迷惑なわけないじゃん!えっと、じゃあさ、今日はレギュラス、私のお願い聞いてくれるの?」
「僕にできることであれば」
どうしよう私今なら死ねる。あ、やっぱだめ。今日という日を堪能してから。
「じゃあおはようのハグして!」
おはようのチューと言えなかったあたり私はチキンである。(いやだっていきなりだったから心の準備が!)
わかりました、って言いながらにこって笑ってどうしよう本当に今日そのうち鼻血出…
半分パニックでいるとふわりと抱きしめられて、ちゅっと額にリップノイズ。
「おはようございます、なまえ先輩」
「って言う夢見たんだああああああ!これ正夢じゃんね、きっと!ということでレギュだん正夢にして!」
「次たん付けたら埋める。そして貴方の誕生日は今日じゃない」
「いや、私の誕生日今日だから!後で戸籍とか諸々の書類書き換えるから!」
「あぁ、大変だ誰かこの人聖マンゴに連れて行ってあげてください」