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#地獄のカップリング短歌 を『地獄のカップリング』『短歌』と勘違いした私による家吉4首解説
自意識過剰? うるせぇな折角なら拘った所語りたいだろ(拗らせ腐)


(※短歌は中学校の国語の資料集で読んだり、授業を何コマか受けた程度なんで、決まりが色々守れてないと思いますがエモだけは受け取ってください(???))

まずは作品
1)白布(しらぬの)に夕陽の色は落ちぬれど その眼差しは鶸に瞬く
2)生きざると選びし道は世となれず 死にざるが定めの落陽よ
3)夷狄なるえにをば巡れば八岐の 澄み流すは天(あま)の菫をと
4)良き月の静けさ今や晦(つごもり)て 軍荼利夜叉(ぐんだりやしゃ)は闇に白しく

解説
1)白布に夕陽の色は落ちぬれど その眼差しは鶸に瞬く
しらぬのに/ゆうひのいろは/おちぬれど/そのまなざしは/ひわにまたたく
直訳:包帯に夕日の色が落ちているけど、同じく日が落ちている筈の目の色は鶸色だな
意訳:お前は気付いていないがワシは心底お前を手に入れたいと思っているのに、いつだってお前は三成のことしか見ていない(つまり家(→)吉)
イメージとしては4半兵衛D後家吉成立済みで、夕陽差し込む大坂城の刑部の部屋でぼんやり刑部を眺めてる家康
・『白布に』と『知らぬのに』を掛けて、家康と刑部の間の視差を表現
・『夕陽』と『落ちぬれど』で家康の恋情が通常のそれよりも依存度高めなことをアピール
・刑部の白い眼に夕日が反射して金色めいて見えるけど、家康はそれを自分の纏う金ではなく三成の瞳の色である鶸の色だと思ってる(自分が想われていないことを知っているのでそういう判断になる)
この家吉の家康は三成のことを羨ましいと思う反面、そうやって一生振り向かないことが分かっている刑部だからこそ惹かれているのだとも理解がある奴です いつもながら面倒くさいメンタルだな……(全部お前の妄想定期)

2)生きざると選びし道は世となれず 死にざるが定めの落陽よ
いきざると/えらびしみちは/よとなれず/しにざるがさだめのらくようよ
直訳:死ぬことを選べばそこで終わるので、落ちた陽であっても生きねばならないのだな
意訳:死んだら新しい世が齎せられないからって、生きるしかないのってしんどくない?(笑)
意訳の通り刑部→家康の完全な揶揄歌(やゆソング)です 1が家康視点の歌なので2は刑部視点の歌にしたかった
・パッと見で?となったと思うんですが、『「い」きざるを/「え」らびしみちは/「よ」となれず/「し」にざるがさだめの』っていう『家吉』の折句になってます だからちょっと無理な感じが出てるんです(語彙力の限界)
・『生きざる』『死にざる』は刑部の技名が反語みたいになってるのでそこをモチーフにしてます
・『世となれず』ってのはちょっと無理があるとは思うんですけど、『(家康が作りたいと望んでいる戦の無い平和な)世となれず』みたいな雰囲気で受け取ってください(無理か??)
・『死にざるが定めの』は家康自身が目的を果たすまで死ねないって思ってるのとは別に、周囲が周囲の都合で家康に生きてほしい(自分たちの「盾」になってほしい)と思ってることに対する身勝手さを含んでプークスしてる奴です
・『落陽よ』は完全に「東の照」たる家康への蔑称です そんなこと言うから咎狂みたいな事故に繋がるんだよなあ……(事故らせてるのはお前)
まあ刑部が家康を馬鹿にしてるイメージでは作ったんですけど、4軸家康豊臣傘下期で『ぬしは底抜けの偽善者よ』って言ったぐらいの刑部って奴でも行ける感じですねこれ 若干の憐れみと大方の嘲笑、そして少しだけ滲む「未来がある」ということへの羨望 そんな感じです

3)夷狄なるえにをば巡れば八岐の 澄み流すは天の菫をと
いてきなる/えにをばめぐれば/やちまたの/すみながすはあまのすみれをと
直訳:野蛮人の縁(えにし)は八岐のように広く、天にある菫を綺麗な水で押し流そうとしている
意訳:絆がどうとか抜かすような所詮は田舎者(家康)が天の菫(三成)を押し流せると思うなよ(激キレ)
意訳の通り家康をメッチャdisる刑部の歌です リスペクトバイWeblio古語辞典(https://kobun.weblio.jp/)
・これも「家康」折句です 刑部ってわざわざこういう技巧使ってハイコンテクストな嫌がらせしそうじゃないですか??(出来てる?)(出来てない……)
・折句にするに当たってまず「い」どうしよっかな〜〜〜〜って前出の古語辞典を索引から引いてたんですけど、字メッチャ格好良いなと思って見た『夷狄』が刑部→家康に最適だったんで即採用しました dis単語を即採用するな(滅茶苦茶情緒)
・次の「え」も索引見てて『えに』を副詞(「とても〜」みたいなんかな?)と思って見たら『縁』(えにし)が訛ったか何かで『江に』も掛かる言葉って出て来たんで、「じゃあ川とか水とかそういう方面のイメージだな」って大枠が決まりました 私の二次創作は瞬瞬必生なので……
・なんで「や」は水に関するワードが良いな〜〜〜〜〜って考えて『八岐』があったんでそれをチョイス ほら八岐大蛇って蛇だしもしかしたら洪水のことだったみたいな解釈あるらしいじゃないですか?(適当か?)
・上の句が家康disだし2が馬鹿にしてるイメージだったので、これは違う感じにしたいな〜〜〜〜〜ってこともあって下の句では三成の件が出て来ます 『天の菫』は勿論4の「天蓋に咲く菫色の星よ」からです
・『えに』と『八岐』が出て来たところで『流す』って動詞を使うのはほぼ確だったので、それに合う感じの「す」から始まる言葉何か無いかな〜〜〜〜〜ってことで家康の外面から『澄み』を選んだ感じです リスペクトバイWeblio古語辞典(https://kobun.weblio.jp/)
格好良い言葉(尚私基準)使いながらdisりまくってるんで斬関ヶ原刑部辺りがしっくり来る感じですかね〜〜〜〜〜〜私に語彙力がなさ過ぎるのでホンマこれは古語辞典様々でした……リスペクトバイWeblio古語辞典(https://kobun.weblio.jp/)……

4)良き月の静けさ今や晦て 軍荼利夜叉は闇に白しく
よきつきの/しずけさいまや/つごもりて/ぐんだりやしゃはやみにしろしく
直訳:静かな美しさがある月も今は無く、軍荼利夜叉が闇に白く浮かび上がっているのだけが見える
意訳:怒りで我を失った三成の傍らに居るお前はまるで闇の中で白い光を放つ軍荼利夜叉のようだ(やっぱりお前は三成を守る為に生きるんだな)
これは3を受けての歌(対歌?)になります disる刑部→家康に対して、仄かな羨ましさを滲ませる家康→刑部という個人的なエモを詰め込みました(開き直り)
・史実家康の辞世の句とか物吉貞宗の名付け話とか聞く限り、家康は文として柔らかめな歌を作りそうだったので3よりもくだけた歌になるように心掛けました(出来てる?)(分からん……)
・勿論これも「吉継」の折句です それでパッと『良き月の』が浮かんだのは良かったんですけど、「つ」に『月』が使えなくなったのでちょっと捻りました
・『静けさは今』と『静けさ今や』で悩んだんですけど、前者だとタイミングが特定過ぎる(静かさが「今」無くなってしまうと断定してしまう)ので後者にしました ただの私の感覚の話です
・「ぐ」ね〜〜〜〜〜〜当然の事ながら古語辞典に「ぐ」の項目は少なかったんで軍荼利夜叉を選んだんですけどこれがまあ偶然にも色々都合が合いまして……以下https://butsuzolink.com/gundari/とhttps://www.butuzou-world.com/dictionary/myouou/gundarimyouou/参照
・「手足に蛇が巻き付いている」! 「八本の腕」! 「不死の薬たる甘露を持つ」! グワーーーーーーーーッ(OverKill)
・軽い気持ちで選んだ3の『八岐』に完全に引っ掛かって滅茶苦茶死にましたね……家康ホンマお前そういうとこある……刑部が不意に発した言動に乗っかるところある……3刑部第二とか……ちなみに甘露云々は刑部→三成です勿論……ぬしだけは死なせぬ……
・ってことは刑部は「津々浦々の有象無象」として使った『八岐』を、家康は「八本の腕を持つ軍荼利夜叉」(=刑部)として返してるってこと? そうなると3の歌が家康目線解釈だと「お前を手に入れる為に三成を追い詰めた」にならない?? えっやばいなそれ(解釈に解釈重ねるのやめて)
ということで3の対になる歌としてつくったのが4なんですけど、これがあることによって刑部に牽制する家康とか言う激ヤバ構図に気付いてしまったので私はSANチェックです


こうやって作ってみるとめ〜〜〜〜〜〜っちゃ楽しいですね短歌 まあろくに決まり事も知らないで適当抜かしてるだけなんですけど
二次創作短歌サークルとか無いのかな〜〜〜〜〜〜〜色んなキャラとかCPモチーフの短歌読んでみたい……っていうかそうなるとそこの同人誌って五周ぐらい回って本来の意味である『同人誌』になるのか……? それちょっと面白いな……探してみよっかな……
◇BSR>at 2021/07/12 11:34

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