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「うーあー。ちくしょぉ。」


銀魂高等学校3年Z組、私凛華は少し病んでおります。


「お前もう3年生だろ?そろそろ進路決めねーとな。」


さっき銀八に呼び出されて何かと思えばこれだ。


進路決めなきゃ、って自分でもわかってる。けど頑張って考えてもどこに行きたいかわからないし。


そもそも私は就職だ。


大学ならなんとなくこの分野が習いたい、で入れるかもしれない。


しかし就職はその仕事を定年迎えるまで続けれるようなものを選ばなければならない。


こんなことをいちいち楽しく考えられるほど私はお気楽な人ではない。


「あ゛ー。考えたら頭痛くなってきたー。」


次の授業は銀八だったよね?よし、サボれるな。


定番の屋上は総悟の定位置となっているのでいけない。


「ここは前世から俺の場所だったんでィ。どけ。」だってよ。アイツ人の場所盗りやがって。


「どっかサボれる場所ないかなー。」


サボり場所を求めてフラフラと学校内をさ迷う。


「あ。」


校舎から少し離れた場所にある倉庫。今はたんなる廃庫だ。


「やりィ。これでやっとサボれる!」


倉庫に掛けより、よいしょよいしょと登る。


「よいしょ、と。」


登りきり終えた私の視界に入ったのは、


「よォ。」


「………。」


学校一怖い不良の高杉晋助君でした。


「ワワワタシ用事思イ出シタカラ帰ルワ。」


「独り言駄々漏れだったぜ、サボりちゃんよォ。」


……バレてました。


「サボりてんだろ?こっち来いよ。」


「……ひゃい。」


眼帯で見えない目じゃないもう片方の目で捕らえられた私は渋々高杉晋助君の隣に来させられた。
 
 
 
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