( 1/6 ) 土「任務だ。屯所まで来い。」 と、さっきの電話での土方コノヤロー。 なんだよアイツうぜーよ。なんだよ任務って。ただ「手伝って下ちゃいぃぃ」とか言ってくれれば少しは、ほんの少しはやる気でてたのによー。 璢「これじゃやる気ゼロだわ。」 はぁ、とため息をつく。 銀「璢?どっか行くのか?」 着替え終わった私の部屋にノックもなしに入ってくる銀兄。 璢「ちょ、銀兄ィ。部屋入る時はノックしてって言ったじゃーん。」 銀「ちゃんとしましたー。心のノックを。」 璢「聞こえるわけないじゃん!!銀兄の心のノックとか聞こえるわけないよ!!」 銀「まあまあ落ち着けよ。」 璢「もしかして、覗く気だった?」 銀「…………いやいやいやいや。んなまままさか!」 璢「……銀兄。」 銀「とととところでお前どこ行くんだ!?」 あ、話変えやがった。 璢「見ればわかるでしょ?この真撰組の制服。土方コノヤローに呼び出されたから行かなきゃいけないの。」 本当はバックレたいけど刀のことバレたくないしね。あとお金の問題もある。 銀「え、多串君とこ?」 璢「うん。あ、やば。もう出なきゃ。」 バタバタと玄関へ急ぎ靴箱を漁る。そして前もらった特製耐性靴(黒)を穿く。 璢「じゃ、行ってきます。あ、鍵閉めろよ。」 銀「お、おい!ちょ!!」 銀兄の言葉を無視し私は走り出した。 任務は面倒臭いが好きだ。だってたくさん戦えるでしょ?暴れるの好きな私にとっては最高の仕事よ。 璢「今日はどれぐらい暴れれるのかな?」 うきうき気分で私は屯所を目指した。 |