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結局土方さんに捕まり(コノヤロー)私は会議室に連れていかれた。しかし、


ぶすぶすぶす


土方さんは頭から煙りを出している。


璢「あれ?土方さんどうしたの?」


土「なんでもねーよ。いいから座れ。」


イライラを顔に出しながら畳に座るよう命じる。私は仕方なくそれに応じた。


土「あー。実は最近高杉派の攘夷志士の動きが確認された。」


高杉、その言葉に反応する。


璢「……また晋兄か。」


土「美菅原。なんかあるか?」


璢「いえ、何も。早く続けろよコノヤロー。」


土「お前後で切腹な。特別に俺が介錯してやる。


で、その攘夷志士は幕府のお偉いさんが狙ってる。今日はそれの警護だ。攘夷志士が出次第斬れ。」


「「「へィ!」」」


むさ苦しい男共の返事が部屋に響き渡る。


土「じゃあ今からペアの発表をする。」


璢「ペア?」


沖「璢しっかりして下せェよ。」


璢「う、じゃあ総悟わかんの?なんでペア作るのか。」


沖「当たり前でィ。」


璢「じゃあなにさー。」
 
 
沖「決まってやす。土方を抹殺するためでさァ。」


璢「あぁ!なるほ「んなわけねーだろォォォ!!」」


近「総悟、璢ちゃん。今回ペアを作るのはね、その攘夷志士が高杉派でひとりでは危険だからだ。」


やっと出番が出た近藤さんが言った。


璢「そんなに危険なの?」


近「危険だろうね。特に璢ちゃんは女の子だから。」


沖土「「あ、」」


近「?」


璢「………じゃ。」


近「る、璢ちゃん?」


璢「男も女も関係ないんじゃァァァァ!!


女の子で一線を引かれるのが好きでない私。勿論イラつきました。


ぎゃあぎゃあ


騒いでいる時だった。


ガラッ


亜「さーせん、遅れました。」


警帽を被った女の子が入ってきた。


璢「お、女ァァァァ!?


亜「あ、どもっす。璢さん。」


警帽をとりぺこりと挨拶をする。


璢「そそそそそ総悟!!女の子がいるよ!?私初めて知ったよ!?」


胸倉を掴み上下に振る。黒い笑みをしたのですぐ離したが。
 
 
沖「亜稀はずっといましたぜ。ただ璢と会う機会が無かっただけでさァ。」


璢「そ、そうなんだ。」


ちらっ、と亜稀という人を見る。


この人、かなり強い…。


亜「じゃあ自己紹介しようかな。


はじめまして、輝成亜稀と言いまーす。只今総悟と土方抹殺計画を考え中です。よろしくね。」


土「オイ、こいつさらっとすげーこと言ったぞ。」


璢「美菅原璢です。よろしく亜稀ちゃん。」


手を差し出す。それを亜稀ちゃんは握り返してくれた。


亜「亜稀でいいよ、面倒臭いし。」


璢「じゃあ私も璢で。」


土「おーい。俺は無視かてめーら。」
 
 
 
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