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気づいたら高杉晋助は私の目の前にいた。


畜生。こんな時にこんな時にベタなことってあるんだろうか!!
足くじいちゃったァァァァ!!凛華姫路野。一生の不覚。


「あ゛?てめー。」


スッと高杉の顔が近くにくる。不覚にも心臓が音をたてた。


バレた?バレちゃった?これってバレたらやばくない?どれくらいやばいかっていうとかなりやばい。


「....立てねーのか?」


バレました。
ものの3秒でバレましたよ、奥さん。


しかぁぁし。ここで立てないと言ったらすぐ殺されてしまうだろう!!だからあえて強がることにした。


「た、立てるよ!!」


ほら、と言わんばかりに立てみせるが


「ッッッ!!?」


やはり痛みに勝てず体のバランスを崩してしまう。


地面につく.......ことはなかった。


「てめェ、馬鹿だろ?」


なぜなら高杉晋助に受け止めてもらえたから。


「は、離せよー!////」


「うっせェ猫だな。大人しくしてろ。」


「キャァア!?」


私を肩に担いだ高杉はテコテコと歩きだした。


「おおおおろしてよ!!///」


「うるせェ。黙って担がれてろや。」


「重いし.....。」


「俺を誰だと思ってんだ。」


私はそのまま高杉に担がれながら夜道を歩いた。


 
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