( 3/5 ) 気づいたら高杉晋助は私の目の前にいた。 畜生。こんな時にこんな時にベタなことってあるんだろうか!! 足くじいちゃったァァァァ!!凛華姫路野。一生の不覚。 「あ゛?てめー。」 スッと高杉の顔が近くにくる。不覚にも心臓が音をたてた。 バレた?バレちゃった?これってバレたらやばくない?どれくらいやばいかっていうとかなりやばい。 「....立てねーのか?」 バレました。 ものの3秒でバレましたよ、奥さん。 しかぁぁし。ここで立てないと言ったらすぐ殺されてしまうだろう!!だからあえて強がることにした。 「た、立てるよ!!」 ほら、と言わんばかりに立てみせるが 「ッッッ!!?」 やはり痛みに勝てず体のバランスを崩してしまう。 地面につく.......ことはなかった。 「てめェ、馬鹿だろ?」 なぜなら高杉晋助に受け止めてもらえたから。 「は、離せよー!////」 「うっせェ猫だな。大人しくしてろ。」 「キャァア!?」 私を肩に担いだ高杉はテコテコと歩きだした。 「おおおおろしてよ!!///」 「うるせェ。黙って担がれてろや。」 「重いし.....。」 「俺を誰だと思ってんだ。」 私はそのまま高杉に担がれながら夜道を歩いた。 |