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昼休憩、ある部屋のソファに寝っころがる。ここの部屋は冷房が効いているため快適だ。


「最近変なんでィ。」


「ほぉ?お前が?」


「……どういう意味でィ。」


「は、ははは。ごめんなさい悪かったからそのドSの顔やめてくださいィィィィ!!」


はぁ、と手で顔を覆い俺の前にいるやつ坂田銀八を睨みつける。


「え、なによ。」


加えタバコをしながらズレた眼鏡をくいっと上げた。


「べっつにー。こんな胡散臭いやつに相談しようとした俺が馬鹿だっただけでィ。」


「え?ちょ、胡散臭いってなんだよオイオイ。銀さんを嘗めてもらっちゃ困るよ。」


人差し指で俺を指す。


「かつて俺は何千万回の、」


「あ、そういう話はいんで。」


「ちょっとォォ!!最後まで聞こう!?担任いじめかコノヤロー!!」


「担任いじめ、やってほしいんですかィ?お望みとあらばやってあげやしょう。」


全力でお断りさせていただきます。


少し残念そうな顔をして俺は国語準備室のドアに手を掛ける。


「そーいえばさ、」


「あ?」


「凛華ちゃん元気?」


ピクッ
 
 
凛華。その言葉に俺の体は反応した。


「……なんで急に、」


「いやこの前さすげー大泣きしてたの偶然見てさ。」


こいつに見られたのか。


くそ。どうしてその時俺はいなかった。俺がいたら絶対、


「……大丈夫でさァ。あと旦那、」


「先生と呼びなさーい。」


アホ面を俺は睨みつけた。


「凛華のこと呼び捨てしない方が身のためですぜィ。」


バタンッ


少し乱暴にドアを閉めた。


「……わかりやすいねー、総一郎君は。」


銀八は机に体を向け再び作業に戻った。










―――――――………










イライラする。このイライラはなんだ?意味わかんねー。


壁に少し八つ当たりをする。しかし返ってくるのは痛みだけ。


「あーなんだってんだよコンチクショー。」


窓から外を眺めてみると凛華がいた。
 
 
 
 
 
 
 
君との想い(君への想い)、わからず
 
 
 
 
 
 
 
今、正直凛華と俺の気持ちがわからない。

凛華はどうして俺を頼ってくれないのか、俺をどう思ってんのか。
 
俺は、凛華に出会っておかしなことになった。けどこのおかしなことは俺にとってはいいことで。

 
 
 
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