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いつもの休憩時間、やはり廊下にいる俺。今日は横にいらない土方コノヤローもついていた。


あー、空が綺麗だなァ。


「総悟。」


「へィ?」


「……いい加減そのニヤニヤやめろ。」


ニヤニヤやめろ?冗談ではない。


やっと、やっと姫路野を名前で呼べた俺はいつもよりハイテンション。それをどうやって下げろってんでィ。


ゴツ――――ンッ


「〜〜!!」


鈍い痛みが頭にくる。どうやらボールが頭に当たったらしい。


「〜〜てーなっ。」


文句をいい、コロコロ転がるボールを拾い上げる。


「ごめんごめん!大丈夫アルカ、って。サド……っ!!」


誰が来たかと思えばあのチャイナだった。


「てんめチャイナ……。」


「なにヨ。やるかゴラァ?」


睨み合う二人。その様子を見て周りのみんなは息を呑む。またあの乱闘が始まると思うと。


ゴゴゴゴゴッ


「ったく。きーつけなせェ。」


持っていたボールをチャイナに投げつける。


「………。」


「オイ?どうした?」


「、ドが。」


「あぁ?よく聞こえねィよ、クソチャイナ。」
 
 
サドが仕返してこないアルぅぅぅぅ!!


ドドドドッ


チャイナはそのまま廊下を走って行った。


「んだアイツ……。気持ち悪りィ。」


チャイナが走っていた方向を見ると、いつもと違う髪型をしている凛華が見えた。


「よォ、凛華。」


「あ、総悟君!見て見て!さっきね友達にやってもらったの。」


「へェー。よかったじゃねーですかィ。」


「あ、それとね!」
 
 
 
 
 
 
 
優しい俺
 
 
 
 
 
 
 
最近の俺は凛華が話し掛けてくれるのを待つ、ということができなくなっていた。

俺から話すことが多くなった今日。

凛華と一秒でも多くいたいと思う俺はもう誰にも止められることができない。

 
 
 
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