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「ん、ぅ?」


いつの間にか私は眠っていたみたい。視界がぼやける。それを必死に見えるようにしようと目を擦る。


「あれ?ぎ、さん?」


「そ。銀さんでーす。」


そこにはこちらに体を向け頬杖をしている銀さんがいた。


もしかして、寝顔見られた!?


「いいいいつからいたの!?」


「んー、少し前ぐれーかな。」


「そ、そうなんだ。」


なんだ普通だ。もしかしたら見てないのかもしれない。


「あ、そうだ。」


「?」


銀さんが思いついたように話した。


「寝顔、可愛かったぜ。」


「¢£%#&*!!?」


や、やっぱり見られてたァァァァアア!!


「あああの見苦しいものを……!!」


「いや、だから可愛いって。」


「はわわわ!」


可愛い、と言われ慣れてない私にとってそれはとても恥ずかしかった。


慌てていると、


ポン


私の頭の上にゴツい手がのった。そして優しい手つきで頭を撫でる。


「?」


銀さんが私を見る目はいつもと違った。


いつもは綺麗で真っ直ぐな目をしているが、今はひどく哀しい目をしていた。


「ぎ、さん?」


「俺さ、周りに嘘つけるほど器用じゃねーんだ。」


ぴたり


頭を撫でる動作をやめる。


「だから単刀直入に聞く。」


あぁ、そうか。ここまで言われてわかった。親父さん話したんだ。


「今回の事件、凛華……赤彪のお前が絡んでんのか?」
 
 
 
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