( 1/4 ) 人間下向いて歩いていたら後ろめたい気持ちになる。
じゃあ逆に上を向いて歩いてみよう。
きっとあなたは驚くだろう。
そこには今まで見たことがない美しい空が広がっているのだから。 あれから数日。
銀さんは大量失血で危険な状態だったためすぐ大江戸病院に搬送された。
私も病院に行ったが大した怪我ではなかったのですぐ帰らされた。
が、真撰組に連行。事情聴取をされた。
私は今までのことを包み隠さず全て話した。自分が攘夷戦争に参加していたあの赤彪だということ、高杉に勧誘されたこと。
話していた時、何度も何度もふたりは驚いた顔をしていた。
素直に吐き出したためか、または知り合いだったからか刑罰は軽いものだった。
ただ銃刀法違反もしていたため刀は没収された。あとでこっそり返してくれるそうだ。
また今回の幕府関係者殺人事件は高杉の妹、高杉繭果の仕業だと調べてわかったそうだ。
一方、高杉達は京の方へ移動していたらしい。真撰組は詳しい調査を続けているらしいが恐らくそう簡単には捕まらないだろう。
とりあえず、事件は一応解決し歌舞伎町はまた平凡な毎日を取り戻した。
その中を私は颯爽と翔けていく。行き先は勿論、
大江戸病院。
実はあれから数日目を覚まさなかった銀さんが目を覚ました、と携帯に連絡が入っていた。
その留守電を聞き、身支度も忘れ大江戸病院に向かって走る。 もどる →
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