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ここは特別警察真撰組屯所。そこからは朝からうるさく雄が吠える声が聞こえていた。
「副長オオオオ!!」
「局長が女にフラれたうえ女を賭けた決闘で汚い手を使われ負けたってホントかァァ!!」
「女にフラれるのはいつものことだが喧嘩で負けたって信じられねーよ!!」
「銀髪の侍ってのは何者なんだよ!!」
タバコを口から離し煙をはく副長こと土方十四郎が答えた。
土「会議中にやかましーんだよ。あの近藤さんが負けるわけねーだろ。誰だ、くだらねェ噂たれ流してんのは。」
するとサブキャラ達が口を揃えて言った。
「沖田隊長がスピーカーでふれ回ってたぜ!!」
指差しされた本人は黒い笑みを浮かべていた。
沖「俺は土方さんにききやした。」
土「コイツにしゃべった俺がバカだった…。」
土方は頭を抱えた。
「なんだよ!!結局アンタが火種じゃねェか!!」
「偉そうな顔してふざけんじゃないわよ!!」
「って事は何?マジなのあの噂!?」
土「うるせェェェぁぁ!!」
堪忍袋の緒が切れたのか鬼の形相でテーブルを蹴った。そして鞘から刀を抜いた。 土「会議中に私語した奴ァ切腹だ。俺が解釈してやる。山崎…お前からだ。」
山「え゛え゛え゛!?俺…何もしゃべってな…」
土「しゃべってんだろーが。現在進行形で。」
すると突然襖が開いた。
?「ウィース。おおいつになく白熱した会議だな。」
そこには左頬を大きく腫らした近藤勲局長がいた。
近「よ〜〜し。じゃあみんな今日も元気に市中見回りにいこうか。」
土「ハァ。」
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喧嘩はグーでやるべし
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