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気づけば私は変死体の中心にいた。目がこちらを恨めしく睨んでいる気がする。


銀「璢、おめー。」


口をパクパクさせたまま銀髪のお兄ちゃんは固まっていた。


璢「ごめんなさい。気持ち悪いよね。」


刀をポイっと捨て、血まみれのまま歩いていった。


銀「おい。どこ行くんだよ。」


璢「とう……松陽先生のところ。」


ザッザッザッ


銀「馬鹿強ェじゃねーか。」


銀時が戦いの最中動けなかったのは怖かったわけではない。


璢のあまりに孤立した戦いについていけなかったためだ。入る隙がこれぽっちもない。


戦う姿も惚れ惚れした。まるで宙を舞う蝶のよう…。


銀「あいつまだ7、8歳ぐらいだろう?」


銀時は頭を抱えた。あんなに幼い子が一体どこで人殺しを覚えたのか。それにあの目。殺しがなれている目だ。罪悪感を失いかけている。ましてや女の子なのに。





――――――――………





その頃、璢は松陽に言いにいくため部屋探しをしていた。


璢「(さっきもここ通ったよな。)」


結果迷子になっていた。


璢「(とりあえず引きかえそう。)」


下を向く。するとそこには血でできた足跡ができていた。


璢「(……汚しちゃった。)」


赤黒く光る血の足跡を私は見つめていた。


 
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