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実技をするとは言っていたが、一体何をするのだろうか?
私は黙って父さんについていった。


松「さあ。入ってください。」


下に向けていた顔を上げる。案内された場所、そこは道場だった。


中では既に何人かの子供が竹刀を振り回している。


璢「すごっ…。」


その練習姿に私は感動した。


松「璢も今日から剣について学ぶのです。」


父さんが私に一本の竹刀を渡してきた。


璢「……はい。」


それを壊れ物のように大切に受け取った。


松「では、まずは基本から。」


そういい父さんは私に一から手取り足取り教えてもらった。


竹刀の持ち方、振り方、手や足の動き、体の動きなど。あともうひとつ、戦う理由についても。そして知った。私はこの人のために刀を振るっていこうと。そう誓いを立てたのだった。





――――――――………





桂「ん?あそこで練習しているのは…。」


銀「あぁ。今日入った奴じゃねェの?中々可愛いと思うけどな。」


桂「たしかに。しかしやはり人妻の方が、」


銀「相変わらずの人妻好きだよな、てめー。」


遠くの方で桂と銀が璢について話していた。


晋「…………くだらねェ。」


妙に気にくわねェ。一向に喋らねぇし、表情も変えねー。先生も先生だ。もし先生の命狙ってたらどうするんだろうか。


晋「チッ。」


ブンブン


俺はまた竹刀を振り始めた。


 
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