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沖「話を聞いていたんなら今から何をするかわかりやすよね?」
ダラダラと私の身体から冷や汗が出る。
土「そういえばてめー、一般人だけど一般人扱いしちゃだめだったんだよな。」
璢「い、いやいやいやいや。一般人扱いして下さい。」
必死に抵抗する。どうか嫌な方向だけには行かないでェ!
沖「けど一般人扱いしたら俺らは逮捕しなきゃいけねェんですけど。」
璢「うっ。」
腰にある刀に目がいく。たしかに今一般人扱いされたら廃刀令がでているご時世、私は牢獄生活まっしぐらだ。けど、
近「待て2人共。」
近藤さんが2人にストップをかけた。近藤さん、ゴリラ神!
近「璢ちゃんは一応一般人だ。怪我なんてさせられない。それにこんな危険な仕事はさせられないよ。ましてや女の子なんだし。」
ブチッ
なにかが切れる音がした。
近「ねえ、璢ちゃん?あれ、璢ちゃん?青筋立ってるよ?なんでェェ!?」
土「たしかこいつ『女のくせに』っつう言葉嫌ェだと言ってたな。」
近「え!?そうなの!!?」
沖「性別で差別されるのが嫌ェなんですね。しかも負けず嫌いときた。すげェ性格のコラボでさァ。
で、姉さんどうするんでィ?」
そう。私は性格で判断されるのは大嫌いだし、大の負けず嫌い。
そんな奴にあんな言葉をいったら
璢「上等だァァァァァァ!!やってやるよ!!」
って言ってしまうでしょ?
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