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ことが全て解決?し、私達は春雨の船を離れた。
新「アー、ダメっスね。ホントフラフラして歩けない。」
神「日ぃ浴びすぎてクラクラするヨ。おんぶ。」
璢「あっ、私も私も。暴れすぎて足腰が使い物にならないー。」
銀「何甘えてんだ、腐れガキ共!!誰が一番疲れてっかわかってんのか!」
璢「邪魔者退治をした私。」
銀「違ェェェ!!それはお前ェが好き勝手暴れただけだろ!二日酔いのうえに身体中ボロボロでも頑張ったんだよ銀さん!」
新「僕らなんて少しとはいえヤバイ薬かがされたんですからね。」
銀「つきあってらんねー。俺先帰るからな。」
銀兄はさっさと歩き出してしまった。
璢「……。」
新「……。」
神「……。」
銀「いい加減にしろよコラァァァ!!上等だ、おんぶでもなんでもしたらァ!!」
璢新神「「「うっしゃ!!」」」
私達は元気よく銀兄に向かって走り出した。
銀「元気爆発じゃねーか、おめーら!!」
ギュッ
私達は銀兄の背中をよじ登った。大きくて暖かい、優しい背中だった。
神「銀ちゃん、私ラーメン食べたくなってきたヨ。」
新「僕寿司でいいですよ。」 璢「わたしハンバーグがいい〜。」
銀「バカヤロー!誕生日以外にそんなもん食えると思うなよ!!」
璢「ふふっ。」
銀「?んだよ。」
銀兄はふて腐れた顔でこちらを向く。
璢「重い?」
そう問うと銀兄は少し驚いた顔をしたが、またふて腐れた顔に戻り、
銀「重てーよ、チクショッ。」
そう答えた。
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