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気がつけば目の前は血だまりと肉の破片だらけ。天人だったというカケラがない。
璢「あっちゃー。またまた暴れちゃった。」
少し反省。少しだけね。
服の裾で頬を擦る。裾が黒色でよく変わらないがきっとたくさんついただろう。
そんなことより早く銀兄のところ行かないと。
――――――――………
銀兄のとこに行くと蛇絡と決闘していた。新八と神楽は周りの雑魚を相手にしていた。
璢「新八!神楽!!無事だったんだね!!」
神「る、璢!血だらけネ!!」
新「本当だ!!怪我したんですか!?」
璢「ほとんど返り血だから大丈夫。とりあえず、雑魚を片付けるよっ!!」
新「か、かかか返り血って!!」
新八は目を見開いて私を見た。私、どんだけ血だらけなんだろう。帰ったら即効シャワーだな。
「やれェェェェェ!!」
おっと。敵さん達がたくさん来た。倒していかなければ。
鞘に収まっている刀の柄を持ち、呼吸を整える。実はこの技、父さんの書物に書いてあったやつをパクっただけなんだよね。
璢「――――――、一文字斬り。」
鞘から素早く抜き、一直線に刀を振った。敵は上半身と下半身で分かれて倒れていた。 新「璢さん…、強い。」
神「ただ者じゃないネ。」
璢「ふふっ。どんどん来いよ、雑魚共。この璢ちゃんが相手をしてやるよ☆」
やばい。すごく楽しくて顔のにやけが止まらない。
「調子こいてんじゃねェぞォォォオォオオオ!!」
天人の大群が勢いをつけてくる。やっぱそう来なくちゃ。
新神璢「「「オオォオォ!!」」」
私達は天人の大群に向かって走っていった。
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