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ザシュッ
バサッ
ドサッッ
私はニヤニヤしながら天人達を斬っていった。みんな弱いけど人数が多いからまあまあ楽しいかな。
「こいつ…!!まさか、壤夷戦争で有名だった」
バシュッ
璢「お喋りはいいからもっと楽しませるよう努力してよ。」
「き、貴様ァアアァァアァァ!!」
狂った天人達が攻撃をしてくる。後ろから来た刀を屈んで避け、そいつの足を斬りつける。そいつはうざい叫び声を上げながら倒れる。
璢「にしても人数多いな。」
仕方ない。
そう呟き、刀を鞘に収める。
「コイツ、ついに攻撃をやめたか!?今だ!!斬りかかれェェェ!!」
両脚を広げ足親指と柄を持った手に力を入れる。そして静かに目を閉じる。
璢「蝶狂第3型。乱れ飛び。」
その瞬間空高く飛び、鞘に収めた刀を一気に抜き振り回した。
一見デタラメに見えるかもしれないがちゃんと敵の急所(頭、喉、心部)を狙い刺し殺す立派な型だ。
『蝶狂』とは私が寺子屋時代の時に考えていた私独自の型。意味はそのままで『蝶が狂った時の動き』を表す。胡楽蝶と呼ばれていた時期にも使っていた。 私は毒蜜を吸った蝶みたいに狂った動きで戦った。
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