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「だァーからウチはそーゆのいらねーんだって!!」
ただいま春雨の玄関前で戸惑い中です。やっぱり警備は厳重で中々中に入らしてくれそーにもない。困ったもんだ。
銀「つれねーな。俺達も海賊になりてーんだよ〜。連れてってくれよ〜。な?ヅラ、璢。」
桂「ヅラじゃない。キャプテンカツーラだ。」
璢「そ、そうだァ〜。入らしてくれよ〜。」
やけくそ。もうやけくそでいっちゃいます。だってこんな恥ずかしい恰好にさせられたんだもん。
ちなみに恥ずかしい恰好というのは、上がワイシャツが臍上5cmしかなくて臍丸出し状態にジャケットを1枚羽織ってます。下が超超ミニのスカート。で、ブーツ。
さみーし、ハズいし、さみーし。この恰好だったら雷様に臍とられる率100%だよ、コンチクショー!!
銀「俺達幼い頃から海賊になるのを夢見てたわんぱく野郎でさァ、失われた秘宝"ワンパーク"というのを探してんだ!な?ヅラ、璢。」
璢「ヅラじゃない。キャプテンカツーラだ。」
璢「どうでもいいから早く中に入らせてよォ。寒いよ、私風邪引いちゃうよォ〜。」
「知らねーよ。勝手に探して勝手に風邪引けよ。」 銀「んなこと言うなよ〜。俺手がフックなんだよ。もう海賊かハンガーになるしかねーんだよ〜。」
そう言って左手のフックを見せる。
「しらねーよ。なんにでもなれるさ、お前なら。」
璢「もう!!面倒臭いな!いいから入らせてよ!!」
「うるさい。とにかく帰れ。」
仕方ない。最終手段といくか。本当は恥ずかしくて恥ずかしくて精神科通ってしまいそうなぐらい恥ずかしいことだが、仕方ないんだ。
璢「お兄さん…。どうしてもダメ?」
私はスカートの裾を持つ。いけェ!必殺ももチラリズム!!
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