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目が覚めると、私のお尻は地面についていた。


体を動かし、外に出ると外は暗く、ガラの悪い人達は寝ていた。


私は音を出さずにその場を逃げた。走って走って走って。あちこち場所を転々として。


そしてやはり悪い人達に襲われる。気づけば赤色の刀を持って赤い絨毯の上に平然と立っていた。


璢「あ、あぁ、あ。ああああぁぁあぁぁあ!!!」


初めて人を殺し、恐ろしさと快感を知った。逃げ回って1年が経過していた時だった。


そんな絶望の中、一筋の光が見えた。光は手を差し延べ言った。


「私の養子になってくれませんか?」


その言葉は私を『地獄という絶望の世界にいた私』をいとも簡単に救ってくれた。大切な…


「璢、あなたは誰のために戦うのです?」


璢「戦うのに理由がいるの?」


「理由がはっきりしていればしているほど、人は強くなれます。」


璢「……。だったら私が戦う理由はただひとつ。」


「?」


璢「父さんを、父さんのその笑顔を護るために私は戦う。」


「ふふ。私はいい娘を持ちました。」


璢「私は父さんを一生護る。例えどんなに強い敵が来ようがこの剣で斬り裂く。」
 
 
カチャッと手元にある刀を握り締める。


「璢、とてもいい瞳をしています。しかし戦いすぎて我を失ってはいけません。」


『―――――――り!!』


璢「?」


「さぁ、もう行きなさい。みんなが待ってます。」


璢「みんな?私には父さん一人だよ。」


「真の強者は強き魂と戦う理由があるものを指します。」


璢「急になに言ってるの!?わかんな『―――ぅ―――ぃ――――』!!!


「璢。あなたは私の自慢の娘です。」


璢「とう『るりぃぃ!!!!』」


ガバッ


 
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