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璢「ぐぅッ―――!!!」


蛇絡は銀兄に刀を一直線に剥けたが、私が前になりそれを刀で受け止める。


銀「璢ィィィ!!」


受け止めたのはいいが、所詮は男と女。力にはかなりの差があった。


璢「やッやばい!!」


ガシャン


蛇絡はそのまま押し込み、トイレの窓まで飛ばした。私達はあっけなく外へ飛ばされた。


蛇「また血ィついちまったよ。ダメだこりゃ、新しいの買おう。」


その言葉とともに意識が途切れた。





――――――――………





一体ここは――――――。


あぁ。懐かしい光景。思い出したくもない光景だ。


そこはあの壤夷戦争の戦いの後の光景だった。人や天人が倒れ血の匂いが充満し、誰ひとり生きている気配がない。


璢「銀兄?」


シンッと辺りは静まる。


璢「み、みんな?」


私の声だけがひどく響く。それがひどく悲しかった。


 
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