008
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男は新八の肩にあっただろうゴミをとり、言った。
「肩にゴミなんぞ乗せてよく恥ずかしげもなく歩けるな。少しは身だしなみに気を配りやがれ…。」
新「(なんだ、あの人…。)」
神璢「「新八〜!」」
私達はハム子に似た男を連れてきた。
神「もうめんどくさいからこれでごまかすことにしたヨ。」
璢「あぁ〜。疲れた疲れたァ。」
新「どいつもこいつも仕事をなんだと思ってんだ、チクショー!
大体これでごまかせるわけないだろ。ハム子じゃなくてハム男じゃねーか!」
チッ
神「ハムなんかどれ食ったって同じじゃねーか、クソが。」
新「何?反抗期!?」
ドサ
そんなやりとりをしているとハム男の大きな体が床に倒れる。
神「ハム男ォォォォ!」
新「オイぃぃ!!駄キャラが無駄にシーン使うんじゃねーよ!!」
璢「シーンというより行数だよね。」
神「ハム男、あんなに飲むからヨ!」
璢「え?無視?悲しいなぁ。ぐすっ。」
私達はハム男を起こすため、仰向けにさせるとハム男は笑いながら泡を吹いていた。
璢「!!コイツ…。」
「あー、もういいからいいから!あと俺やるからお客さんはあっちいってて!!」 さっきのニワトリ野郎が来てハム男を運ぶ体制に入った。
「…ったく、しょーがねーな。どいつもこいつもシャブシャブシャブシャブ。」
新「シャブ?」
「あぁ。この辺でなァ最近新種の麻薬(クスリ)が出回ってんの。なんか相当ヤバイやつらしーからお客さんたちも気をつけなよ!」
そういいニワトリ野郎はハム男を運んでいった。
璢「新八、神楽…。ここなんか嫌な予感がするから先帰ってて。私、銀兄探してくる。」
新「あ、ちょっ璢さん!!」
私は新八の呼び声を無視し、銀兄を探すため走り出した。
なんかすごく嫌な予感がする。私の胸の奥がざわざわと喚いている。刀を抜け、早く殺れ、と。
ぐっと胸ぐらを掴む。
落ち着け。また暴れたいのか。私が戦いたい理由、それを知っててでもなお本能のまま暴れたいのか。
アイツの目を思い出す。
いつの間にか私の左手は柄を触っていた。
璢「―――――ッッ畜生!!」
私は走るスピードを更に上げた。
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