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というわけで、私達は柄の悪い店の中で人探し中。
ってかここ天人ばっかなんですけど。恐いわ!
「あ――?知らねーよ。こんな女。」
璢「この店によく遊びに来てたって聞いたんだけど。」
「んなこと言われてもよォ、嬢ちゃん。地球人の顔なんて見分けつかねーんだよ…名前とかは?」
神「えーと、ハ…ハム子…。」
「ウソつくんじゃねェ!明らかに今つけたろ!!そんな投げやりな名前つける親がいるか!!」
神「忘れたけど、なんかそんなん。」
「オイぃぃぃ!!ホント探す気あんのかァ!?」
璢「あるわけないじゃん。」
「お前らホントなんなのォォォ!?人生舐めすぎじゃね!?」
神「それ美味しいアルか?」
「誰かァァァ!!通訳お願いしますぅぅ!!」
うっせーな、このニワトリ野郎。こっちも仕事だからやってるだけだっての。
新「………。銀さん…。神楽ちゃんと璢さんに任せたら永遠に仕事終わりませんよ。」
銀「あー。もういいんだよ。どーせどっかの男の家にでも転がりこんでんだろ、あのバカ娘…。
アホらしくてやってられるかよ。ハム買って帰りゃあのオッさんもごまかせるだろ。」 新「ごまかせるわけねーだろ!アンタらどれだけハムでひっぱるつもりだ!!」
銀「ワリーけど二日酔いで調子ワリーんだよ。適当にやっといて、新ちゃん。」
新「ちょっ銀さん!!」
ドン
新「あ、スンマセン。」
新八がソファから立ち上がった瞬間、体をぶつけてしまった。
とりあえず謝って顔を伺うと、そこに立っていた天人は新八が当たっただろう部分を手で掃っていた。なにか気配が違う、そんな気がした。
「…小僧。どこに目ェつけて歩いてんだ。」
スッと新八の肩に腕を伸ばした。
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