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璢「で、なんで私は新八の家にいるの?」
そう。私、美菅原璢はただいま新八のお家にお邪魔し中です。というか無理矢理来させられました。
新「いや…。姉上から突然話があると言われまして。急にですよ?恐いじゃないですか…。で、始めは銀さんと神楽ちゃんに頼んだんですけど逃げられて、だから璢さんについて来てもらおうと」
璢「話長ッッ!!もうちっと短くしろよ。読者様が可哀相だろうが。だからいつまでたってもダメガネから昇格しないんだよ。」
新「ダメガネ―――!!?いつから僕はダメガネになったんですかァァァァァァ!?」
璢「……………今かな。」
新「今の間の方がなんだァァァァ!!
…ってこんなやり取りしてるうちに部屋に着きましたよ。」
はぁと溜息をつき、どうぞと新八が襖を開ける。机と座布団がある中、一人ぽつんと妙さんが座っていた。
妙「あら?璢さんも来たの?」
にっこりと笑顔をこちらに向けてくれる。これの顔は18歳には見えない大人の顔ですな…。羨ましいです。
璢「来たのっていうか、拉致というか…。」
妙「え?拉致?」
新「璢さんんんん!?誤解するようなこと言わないで下さいィィィ!! 違うんです姉上!!姉上が相談というから男の僕だけじゃ頼りないと思い、璢さんを連れて来たんです。」
嘘つけぇい。さっきまで「姉上が恐いんですぅ。助けてくだちゃいぃぃ。」とか言ってた癖に…。
妙「まあ立ち話もなんだし。どうぞお座りになって?」
璢「あ、じゃあお言葉に甘えて。」
私は座布団が2つあるうちの1つに座った。
璢「で、相談というのは?」
妙「実はね…。」
ゴクリ
2人の唾を飲み込む音がする。
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