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そこはちょっとした茂みの中。茂みを奥に奥に進むとあったのは、


新「廃寺…。こんな所に…。」


ギャァァァ


璢「!銀兄!!」


銀「……何か聞こえたな。」


新「叫び声みたいな。」


すると銀兄は茂みから出て廃寺に向かっていった。


銀「…お前らはここで待ってろ。」


新「銀さん!」


銀兄を追いかけようとする新八を止める。


新「璢さん!」


璢「たまには銀兄を信じようよ。」


新「けど…っ!!」


璢「ねェ、新八知ってる?」


新八は怪訝そうな顔でこちらを伺う。


璢「信じるってのはさ結構難しくてさ、口では容易くても魂は繋がっていない。何年戦場にいたとしても。」


新「璢さん。」


璢「私だって初めは銀兄なんか信用できやしなかった。すぐ無茶してケガして心配かけて。けどね、けど銀兄は」


新八と神楽を真っ直ぐ見る。


璢「必ず生きて帰ってきた。だから大丈夫だよ。」


ニコリ、そう微笑むと


新「そ、ですね。」


神「大丈夫アル。」


二人ともに笑顔がともった。


私は銀兄の様子を見ようと顔をあげた。


ぶすっ


男にカンチョーされていた。
 
 
 

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